「死にたい」は「だよね」くらいで肯定したほうが救われる――ZOCから改名したMETAMUSEが目指す「希望」
シンガー・ソングライターの大森靖子(34)がプロデューサーとメンバーを兼任する「共犯者」としてグループを率いる、6人組アイドルグループZOC(ゾック)。2021年2月には日本武道館公演も開催している人気グループが、今年7月7日、あえて改名した。彼女たちはこれまで、数々の炎上を乗り越えてきた。そして、期間限定メンバーとなるはずだった女性の突然の訃報にも直面した。苦しみのなかで、ZOCが見いだした希望とは。(撮影:まくらあさみ/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部)
Twitterは基本的に怖い
大森による生々しい楽曲群が、ときに時代と共鳴し、ときに時代に先駆けることで、ZOCは同性の若年層から支持され、その人気は確固たるものになってきた。たとえばデビュー曲「family name」は、母娘の関係の葛藤を歌った、いわゆるアイドルポップスとは一線を画す楽曲だ。 その一方で、メンバーのSNSでのフォロワーが多いがゆえに、感情の揺れ動きが反映された発言が原因となり、数々の炎上に見舞われてきたのもZOCだった。SNSとの距離感についてメンバーに聞くと、特に積極的ではない点が印象的だ。 かつて引きこもりの時代を経験している藍染カレン(24)は、「Twitterは基本的に怖い」と言う。 「でも、私の生活や顔を見たいって方もいてくださるので写真は載せる。あとは告知をさせてもらうっていうのがTwitterの使い方です。『歯の矯正始めたよ』とか、日常的なことはセカンドアカウントに書くようになりました」
ジャニーズを愛し、ジャニーズに憧れてアイドルになった西井万理那(24)は、外野の声は意に介さないという。 「別にギャンギャン言われても、逆にそんな注目してくれてありがたい。うちは、みんなに発信するっていうよりかは、別に自分の成長記録みたいなものかも」
かつてハロー!プロジェクトでも活動していた経歴を持つ巫まろ(27)も、アンチについて「そんなに見てくれてうれしいなって思う」とあっさり言いきる。 「ツイートはだいたいお酒を飲んだときしか書いてない。感情が高ぶって書いちゃうからすぐ消すんですけど。インスタライブは、寝酒を兼ねてしていて、コメント欄が話し相手って感じです。ぐっすり寝たいのでやってるって感じ(笑)」