【注目ドライバー】補佐役から主役へ成り上がりなるか…14年目を迎えたセルジオ・ぺレス|レッドブル|F1
2023年序盤は良い滑り出しも、僚友との差は歴然
2023年もレッドブルのRB19はライバル勢よりも明確なアドバンテージがあることは開幕前のテスト時から露見されていた。 そんな中、ペレスは開幕戦で僚友フェルスタッペンと予選でフロント・ロー、決勝でもワン・ツーフィニッシュを果たす。第2戦サウジアラビアGPではフェルスタッペンが予選Q2でのトラブルがあり、後方のグリッドから。ペレスは同シーズン初のPPを獲得した。このレースでペレスは優勝を果たしている。 開幕4戦終了時点でフェルスタッペン2勝、ペレス2勝とレッドブル内でのタイトルレースを予感させる序盤戦となった。 だがここから両者の差は大きく開いていく。第5戦から最終アブダビGPまでの18レースで、フェルスタッペンが17勝をマーク。コースとマシン特性の合わないシンガポールGPのみ落とす結果となった。 ペレスは予選でもフェルスタッペンに比べて最上位グリッドを獲得するケースが少なく、決勝でもなかなか優勝争いに加われないレースが続いた。 決勝のレース終盤にはサンパウロGPでフェルナンド・アロンソに、ラスベガスGPではチャールズ・ルクレールに抜かれるなど、要所での勝負強さに欠けるシーンも。それでもなんとかドライバーズランキング2位の座を確保し、このシーズンを終えている。 ペレスは2024年まで契約を結んでおり、今季はしっかり結果を残せるのかがカギとなる。フェルスタッペンの補佐という役回りで終わるのか、主役に成り上がるのかはペレスの奮闘次第。2025年のシート獲得という観点でも、正念場となりそうだ。
プロフィール
1990年1月26日生まれ[メキシコ国籍] ザウバー(2011~12)、マクラーレン(2013)、フォース・インディア(2014~2018)、レーシング・ポイント(2018~2020)、レッドブル(2021~) ■通算成績(2024年開幕時点) ・出走/261回 ・優勝/6回 ・PP/3回 ・FL/11回 ■2023年の成績 ・年間:285ポイント/2位 ・優勝/2回 ・PP/2回 ・FL/2回