“昼も眠らない街”すすきの 新ランドマーク開業で人の流れが激変 北の巨大歓楽街のいま 札幌
時代とともに姿を変える“すすきの”の玄関口
1974年に札幌松坂屋がオープンし、その後、ヨークマツザカヤ・ロビンソン百貨店と時代の変化とともに、すすきのの玄関口は姿を変えてきました。 そして、2003年から親しまれてきた「ススキノラフィラ」が4年前に閉館。 2023年11月、すすきのの新たなランドマークとして誕生したのが「ココノ ススキノ」です。
(宮崎記者)「きっと寒かったでしょう!オープンを待ちわびた方が続々と入ってきます」 初日にはオープン前から1500人が列を作り、大混雑となりました。 「ココノ ススキノ」の開業ですすきのの街は変わりつつあります。 およそ3000軒の飲食店が並ぶすすきの。 コロナ5類移行後、初めての忘年会シーズンには、タクシー待ちの行列ができるほど「眠らない街」として活気にあふれていました。
「ココノ ススキノ」開業で人の流れに変化
そのすすきので人の流れが変化しているといいます。 スマートフォンの位置情報をもとに人流データを分析している札幌市立大学AITセンターです。 すすきの駅周辺の人の流れをコロナ禍前と比べてみるとー (札幌市立大学AITセンター 高橋尚人センター長)「1つは夜のピークが変化してきているということですね。トータルの量としてもちょっと落ちているのと、ピークの時間帯が早まっているというのが夜の人流の変化でして、昼間でいきますとコロナ前と比べると昼間の人出が増えているというのが全体的に言えると思います」
例えば、4月上旬の金曜日の人の流れを比較してみると、コロナ禍前の2019年は午後8時から午後9時ごろがピークだったのに対し、2024年は午後7時から8時ごろに前倒しとなっています。 さらに、夜の時間帯の人の数はコロナ禍前より減っているのがわかります。 その一方で、午前5時から午後5時までの人の流れは明らかに増えています。 (札幌市立大学AITセンター 高橋尚人センター長)「夜は生活様式が1つ変わって、夜すすきのに飲食に出かける機会が減るだとか、もしくは飲食に出かけるとしても早い時間に行くと。昼間の人流の増は、やはり再開発事業で新しく集客力のある施設ができたという影響はあると思います」