ビーチと“二刀流”23歳水町泰杜「刺激というか、うれしい」高橋藍ら同世代活躍に 名古屋はサントリーに惜敗…大同生命SVリーグ
◆バレーボール ▽大同生命SVリーグ 第9節第2日 名古屋 2(25―19、16―25、27―25、20―25、12―15)3 サントリー(8日、愛知・豊田合成記念体育館) 前日はホームの名古屋が3―1で勝って迎えた一戦。昨季Vリーグ覇者で、今季リーグ4位のサントリーが、敵地で同3位の名古屋をフルセットの激闘の末に破り、今季11勝目(5敗)を挙げた。名古屋は連勝が11で止まり、5敗目(13勝)を喫した。名古屋で12得点の水町泰杜は「フルセットで敗戦したけど、チームとして、個人としてもいいところも出たし、課題も出たので、来週からは天皇杯(全日本選手権、12日開幕)も始まりますし、また練習を頑張りたいです」と悔しさをにじませた。 早大で主将、エースとして大学「4冠」。大学に在学した昨季途中に入団し、ファイナルステージの舞台にも立ったが、今季がルーキーシーズン。先発起用も増え、この日もレフトから多彩なスパイクで存在感を放った。得意のサーブでも観客の視線を集め、1―1の第3セットでは、競り合いの26―25の場面でサントリーの得点源・ムセルスキーのライトからのスパイクをブロックで止めて見せ「オ~!」と絶叫。ヴァレリオ・バルドヴィン監督も「彼はすごくポテンシャルを持っている」と太鼓判を押した。 2001年9月生まれの23歳。この日は誕生日が5日違いで、五輪2大会代表の高橋藍(サントリー)とのマッチアップもあった。早大の同期のミドルブロッカー・伊藤吏玖(東京GB)は大阪B戦に先発、8得点を挙げ、今季初めて首位の大阪Bからストレート勝ちを収めた。水町は「同期が(リーグで)活躍しているのも知っているし、刺激というか、うれしいなという思いもありますし。でも自分がやらないといけないのは、ウルフドッグス名古屋の一員として目の前の相手とどう戦うか」と刺激をし合い、活躍につなげている。 この春からはトヨタ自動車ビーチバレーボール部にも在籍。身長181センチのアタッカーは、インドアとビーチの“二刀流”で挑んでいる。将来、日の丸を背負うことも期待される成長株は「まずは置かれた環境で、周りの人たちに必要とされるような人間だったり、プレーヤーになりたいとずっと思っています。また、ビーチバレーもすごく魅力のあるスポーツだと思っているので、インドアとビーチバレーを通して両方の魅力を伝えられるプレーヤーになりたいです」と思い描いた。
報知新聞社