【JMAEXPO】照強3度押し出して勝利も城戸康裕「関取に相撲勝負されたらそりゃ勝てない」
<ジャパン・マーシャルアーツEXPO(JMAEXPO):プロローグ大会>◇19日◇神奈川・横浜BUNTAI 巌流島ルール(3分3R、無差別級)で行われた第5試合で、元大相撲力士(最高位西前頭3枚目)照強(てるつよし、29)と、K-1ワールドMAX2008日本代表決定トーナメント優勝のキックボクサー城戸康裕(41)が対戦。1R1分29秒、城戸が闘技場から押し出され、3度目の押し出しで照強が勝利を手にした。 試合後、照強は「お互い駆け引きがあって、ピリピリしている空気が何かしらある。それを肌で感じるのと、見て感じるのは全然違うと思う。自分の中では向こうもインローとかハイも蹴ってきましたし、しっかりやるべきことをやって、ああいう結果になった。周りは見たらピリピリしてないと思うかもしれないですけど、自分たちの中ではピリピリしてました」と、プロ同士の駆け引きの中でこの結果になったと強調した。 一方、城戸の気持ちは若干違ったようだ。「押し出して、あれをやられたら勝てるわけないって誰もが分かってるわけじゃないですか。で、俺、あおり映像で、昨日の会見でもめっちゃ言った。だから、あれ(押し出し)だけはしないなと思ったんですよ。というのも、あれをやったら主催者が怒るなと思ったんですよ、絶対。照強選手、それはやらないよねっていうことじゃないですか。言わずもがな、みんな分かるような話じゃないですか。まさかそれで来るとは」と、照強が押し出しで来ることは逆に想定していなかったと強調。 その上で「俺、何も失ってないです。キャリアに傷つかないですし、攻撃ももらってない。押し出しもらっただけですから。息も上がってないし、ケガもしてない。体重も30~40キロ違うのに関取に相撲勝負されたら、そりゃ勝てないよ」と苦笑い。 城戸は「そのルールでやったんだからお前、文句言うなよ(って言われるかもしれないけど)、文句言ってない俺は。文句じゃない。何も失ってないし、これでちゃんと金もらってるから。いいバイトだわ。しかもこの大会すっげえファイトマネーいいし。すっげーもらいました、お金も。この大会、金あるなと思って(笑い)。じゃなかったら(試合を)受けるわけないでしょ」と最後まで言いたい放題で「押し出し10回までか、リングで再戦お願いします」と会見を締めくくった。 ※巌流島ルール ▼試合場=八角形で高さ60センチの台状の試合場(闘技場)とし、床上に8メートルの円形を記し、円形内のみ攻防を認める。ロープや金網等周囲を囲むものはない。 ▼試合=試合時間は3分×3Rで、インターバルは60秒。 ▼勝敗=「一本勝ち」「判定」「失格」により決する。KO、TKOなども全て一本勝ち。一本勝ちの定義は<1>選手が相手の打撃攻撃および投げ技により戦闘不能状態、または意識喪失した場合<2>関節技、絞め技により戦意喪失の意思表示をした状態、または意識喪失した場合<3>場外転落した際に戦闘不能状態、または意識喪失、戦意喪失により試合場内に戻れない場合<4>1ラウンド中、相手選手のみを3回闘技場下に転落させた場合<5>審判団およびリングドクターが試合続行不可能と判断した場合。セコンドがタオルを投入した場合など。