プロ通算50勝投手を父に持つソフトバンク育成右腕、父をほうふつとさせる投球フォームに大胆改造中
◆ソフトバンク秋季キャンプ(13日、宮崎) ソフトバンクの育成ルーキー、星野恒太朗投手(23)がフォームの改造に取り組んでいる。 ■父が見守る中、ブルペンで投球する星野恒太朗【写真】 駒大から育成ドラフト5位で入団した右腕は、ダイエー、ソフトバンクでプロ通算50勝を挙げた星野順治投手コーディネーターを父に持つ。 このキャンプでは、倉野信次投手コーチ兼ヘッドコーディネーターから「(右)腕を下げた方が体の使い方に合っている」と助言を受け、フォームを見直している。練習ではブルペンに繰り返し入っており「どのフォームで行くのかはまだ決まっていなくて、投げて、投げて(何かを)つかもうとしている状態」と話す。 この日は倉野コーチや父が見守る中、体を右にひねった後、スリークオーター気味に右腕を下げるフォームで、変化球も交えながら80球を投じた。「見た目以上に、僕の感覚では、このくらい(アンダースローの位置)から投げているように思っている」と難しさも話す。球速もこれまでのフォームでのブルペン投球は146キロほど。現在は140キロで「つかんでいったら(球速も)戻ると思う」と前を向く。 今季は3月にウエスタン・リーグのくふうハヤテ戦(ちゅ~る)で1回を投げたが2失点。ファーム非公式戦は36試合に登板し、2勝4敗、防御率5・85。与四死球は60(3死球)、48奪三振だった。シーズンを振り返って「(成績には)納得いかない。四球をかなり出したけど、三振も取れた。四球を減らせば、自然と防御率も下がっていくと思うので、そこにフォーカスしてやっている」と語る。 来季の目標は「2軍に定着すること」と強調した。その上で「2軍でずっと試合に出ないと、支配下登録はない。そのために制球力を磨いていく」。父のような活躍に近づくため、フォームを見直して、成長曲線を描くつもりだ。(浜口妙華) 【#OTTOホークス情報】
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