北朝鮮、弾道ミサイル多弾頭化実験に成功と報道…「ミサイル能力強化と技術発展で重要な意味」主張
【ソウル＝中川孝之】朝鮮中央通信は２７日、北朝鮮のミサイル総局が弾道ミサイルに複数の弾頭を搭載する多弾頭化のための実験を２６日に行い、成功したと伝えた。北朝鮮は開発中の大陸間弾道ミサイル（ＩＣＢＭ）に複数の核弾頭を搭載しようとしている。関連の実験を行ったと公表するのは初めてだ。 【写真】大陸間弾道ミサイルの前で娘と一緒に記念写真に納まる金正恩氏
実験では、固体燃料式の中長距離弾道ミサイルを使用した。「標的を攻撃する能力の確保」を目的に弾頭を飛行途中で個別に分離し、設定した３か所の目標に正確に誘導したと強調した。ミサイル総局は実験について「我々のミサイルの能力強化と技術発展で重要な意味を持つ」と主張した。
金正恩（キムジョンウン）朝鮮労働党総書記は２０２１年１月の党大会で、多弾頭を個別に誘導する技術の開発が最終段階に達していると明らかにしていた。
韓国軍は、北朝鮮が２６日早朝に首都平壌（ピョンヤン）付近から日本海方向へ弾道ミサイルを発射したが、失敗したと推定されると分析していた。
