日銀短観で製造業の景況感悪化 日本の景気は後退に向かうのか?
くすぶる消費増税ダメージのリスク
今回の結果をまとめると、(1)製造業は「半導体以外」の弱さがあらためて浮き彫りなった、(2)10月以降の経済データの落ち込みが台風では説明し切れない、ただし(3)それでも人手不足を背景に企業の設備投資意欲は粘り強い――、といったところです。直近では海外経済の持ち直しが明確化する中、米中通商交渉の進展もあり、製造業を取り巻く環境は好転しています。 次回調査では製造業を中心に改善が期待されますが、消費増税が国内経済に与える影響が予想以上に深刻となるリスクもあり、不安が残ります。
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