【日本株】2024年・秋の「おすすめ大型株」を紹介!AI需要増加で業績向上が期待できる「信越化学工業」、23期連続増配でDX・AIでも成長予想の「KDDI」に注目
【2024年・秋のおすすめ大型株】米国の利下げが追い風の「信越化学工業」や、生成AI分野などで伸びる「KDDI」に注目! 【図版】「おすすめ大型株」を紹介 ●シリコンウエハーを手掛ける半導体関連株の「信越化学工業」や、 通信料収入がじわりと伸びる「KDDI」に注目! 3月期決算企業の第1四半期(4~6月期)は、円安効果で業績を伸ばした企業が多かった。第1四半期決算の発表時に、早くも通期計画を上方修正した企業も少なくない。とはいえ、上ブレ期待を持ち過ぎるのは危険だ。為替は7~8月にかけて円高に転じたため、輸出企業を中心に利益率の低下が懸念される。為替効果を除いても増益が続いている実力株を見極めたい。 また、業績の停滞が続いていた小売など、内需株の回復にも注目だ。そのほか、自社株買いや増配など積極的な株主還元を実施する株も引き続き目立つ。8月初旬に日経平均株価は暴落したが、そのまま暴落前の水準に戻り切らず、高利回りとなっている株は狙い目の一つだ。 以下では、こうした背景を踏まえて東証プライム、東証スタンダードに上場する「大型株」のうち、アナリストが業績をチェックしたうえで、投資判断を”買い”としている2銘柄を紹介! 投資の参考にしてほしい(※最低投資額などの数字は、2024年9月4日時点。投資判断は今後3カ月に関するもので「買い」「強気」「中立」「弱気」「売り」の5段階。投資判断や分析コメントはアナリストなど17名から構成された「ダイヤモンド・ザイ人気500銘柄分析チーム」が担当)。 一つ目の銘柄は、半導体関連株の代表格である信越化学工業(4063)だ。 信越化学工業は半導体のもととなるシリコンウエハーや、住宅に使用される塩化ビニルで世界トップ。第1四半期は半導体市場の回復や「300mmウエハー」の需要増、フォトレジストなどの材料が計画通りに出荷されたことで、業績が押し上げられた。 塩ビは北米を中心に値上げを実施したものの、中国メーカーによる輸出圧力が続き、売上は前年同期比3%減。しかし、金利に敏感な住宅需要とそれに伴う資材需要は秋以降に上向くことが期待される。 続いて紹介する銘柄は、注力分野のDXが好調のKDDI(9433)だ。 KDDIの第1四半期の業績は増収増益で、通期計画に沿った好スタートを切った。楽天グループのローミング収入減にもかかわらず、通信料収入は前年同期比で横ばいを維持。通信ARPU(1ユーザーあたりの平均売上を示す指標)がauブランドは3%増、UQブランドも8%増となった点が評価できる。 法人向けは2ケタ増収、2ケタ営業増益に。データセンターやデジタルBPOが牽引し、IoT回線が3割伸長、IoT収入が増加。国の投資支援のもと、生成AI分野でも先行している。なお、連続増配を長く続けている点も魅力だ。
ザイ編集部
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