【保存版】どこよりも早い? 来シーズンのJGTOを佐藤信人が大予想。海外挑戦で抜けた穴の本命は……
ラウンドリポーターとして誰よりも近くで男子ツアーを見てきた佐藤信人プロ。賞金ランクの1、2位が不在となり混戦模様のツアーの展望を予想してもらいました。
ニューフェイスたちにチャンスが来る2025年
来シーズンは、賞金ランク1位の金谷拓実がPGAツアーの予選会で出場権を獲得。2位の平田憲聖は米下部のコーンフェリーツアーへの挑戦を表明しています。つまり単純計算ですが2人が挙げた6勝と、約2億3000万円の「枠」が空くということになります。 今シーズンの振り返りでも紹介しましたが、金谷と平田のほかにも多くの20代前半からアラサー世代の選手が海外で活躍をした1年になりました。今季はその世代の選手たちが「あいつらにできるなら自分だって!」と奮起し、空いた「枠」のチャンスを狙う多くのニューフェイスがあらわれるシーズンになると予想しています。 個人的に最も注目しているのは賞金ランク11位、ZOZOチャンピオンシップでは日本人最上位の6位タイ、そして日本プロで初日からトップを守る完全優勝を果たした杉浦悠太です。メジャーで勝っているしアマチュア時代の実績も十二分なので「ニューフェイス感」は薄いかもしれませんが、来シーズンは間違いなく男子ツアーの中心になるでしょう。 杉浦にとって今シーズンは「もうちょっとやれると思っていた」シーズンだったはず。高校2年で日本ジュニア優勝、ナショナルチーム選出。アマチュアだった日大在籍時には日本オープン3位、そしてダンロップフェニックスで優勝を果たしています。 ツアーのフル参戦1年目でメジャー優勝は快挙ではありますが、彼の実力と実績からすればまだまだこんなもんじゃないと思っています。学生のころとは違い、ほぼ毎週にわたる4日間競技と長距離移動。初めてのことづくしでコンディションの維持がかなり難しかったはずです。夏以降の失速はそういったことの蓄積が要因でしょう。
杉浦と同じようにアマチュア時代から実績十分だった中島啓太や平田憲聖も、フル参戦1年目はリズムが作れずコンディションを整えるのに苦労したと言っていました。ただ2年目以降の活躍はご承知の通り。今年、ツアーの戦い方を学んだことで来シーズンは年間を通した活躍が期待できます。 杉浦と同様、参戦1年目の経験を糧に来季ジャンプアップしそうなのが岡田晃平です。彼も東北福祉大在籍時の22年に日本アマのタイトルを獲り、同年の日本オープンでローアマを獲得しています。 今シーズンは開幕から5戦連続で予選を通過し、日本ツアー選手権では4位に入るなどさすがの好スタートを見せました。しかし、持病の腰痛の影響もあってか中盤以降は失速。プロ1年目として賞金ランク50位でシードは獲得するというのはすごいことですが、岡田選手の力からすると不本意なシーズンとなってしまったのではないでしょうか。ただ、平均飛距離300ヤードに迫るドライバーショットを持っておりポテンシャルは十分。まずは初優勝、そして賞金ランクの上位に絡む活躍を見せてほしいと思います。
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