北参道のフレンチの名店「シンシア」のシェフがひらめきを求めて通う、家族も喜ぶ行きつけとは?
石井氏が抱く思いは、プレートの上で料理という形で昇華され、ストーリーとなって未来へつながっていく。「シンシア」の料理を味わうことでその思いを受け止めたい。
sincere
住所 : 東京都渋谷区千駄ヶ谷3-7-13 原宿東急アパートメントB1 TEL : 03-6804-2006
石井 真介氏のおすすめ4軒
仕事で毎日料理をしているので、休日は家族で行ける店で外食することが多いと話す石井氏。「自分に刺激を与える意味で、勢いのある店を選ぶようにしています」と教えてくれたのは、フレンチベースのモダン和食、イタリアン、点心、中華と多彩。一流をとりこにする一皿とは?
ディナーのおすすめ①CENSU TOKYO(センス東京)
石井氏が1軒目に挙げてくれたのは、香港の人気レストランが2023年7月、神宮前にオープンさせたモダン日本料理の店「CENSU TOKYO」だ。石井氏のもとで働いていた金須 郁幸氏がオーナーシェフを務め、フレンチをベースに和洋中の食材や技法を組み合わせた料理の数々が評判となっている。
「記念日などに行くハレの日レストランと普段使いの居酒屋の中間、洗練された居酒屋のような雰囲気で、久しぶりに会う友人を連れて行くのも適していると思います」と石井氏。1階にカウンター席、2階にテーブル席とテラス席があり、木を多用した内装やインテリアなど日本独自の美を感じられる空間が印象的だ。
「子どもと一緒の外食は焼肉や中華になりがちですが、ここは子どもが食べられる料理のバリエーションが豊富で、アラカルトでいろいろなメニューを楽しめるのがいいですね。つまみとか好きなものだけパパッと食べて帰ることもできますし、いろいろなシチュエーションで使えるので知っておくと役立ちますよ」
「この一品だけでも食べる価値があります」と石井氏が太鼓判を押すのは、スペシャリテの「海南チキンパエリア」だ。「鶏料理とご飯が合わさったようなアジアンテイストのパエリアで、北京ダックっぽく焼いた鶏肉単体で味わってもおいしいですし、ご飯もがっつり食べられ満足感があります」