リカルド見限りの理由をレッドブル代表が説明「ペレスのバックアップ」から状況が変化…VCARB角田裕毅&ローソンへの期待も口に|F1
実際にホーナー代表はリカルドと長年仕事をしてきた。その実績と、当時の凄みについても語っている。王者セバスチャン・ベッテルを初年度から上回った、2014年のインパクトが大きかったようだ。 「2014年のダニエルは印象的だった。レギュレーションが変わり、V8からV6に移行した後は前年と大きく特性が異なるマシンになった」 「当時のマシン(RB10)はターン進入時にナーバスだったんだけど、その年にダニエルはセブ(セバスチャン・ベッテル)よりもうまく対処していた。その年にダニエルは3レース勝利したんだよ(※この年、カナダ、ハンガリー、ベルギーでリカルドは3勝し、メルセデス勢に続く総合3位となった。前年まで4連覇を果たしていたベッテルは2014年未勝利で総合5位という結果に)」 「ただ、キャリアが長くなればなるほど、ドライビングが難しくなるという側面もあると思う。優れたクルマに乗っていて、それから下位チームのマシンに乗り換えると多くの問題があって、それに対処しないといけないからね」
2024年のマイアミGPでは、スプリント予選でリカルドが4番グリッドを獲得。スプリントレースでもP4フィニッシュを果たした。ここで見せたリカルドが持ち合わせる一発の速さについて、ホーナー代表は見解を述べた。 「今季はシーズンスタートから力を発揮できていないし、一貫性がないとも見ていた」 「だが、マイアミの週末は金曜、土曜の朝と、ダニエルはとても良かったと思う。スプリントではフェラーリ勢を抑えてリードしていたしね。ただ、土曜の午後(予選)と日曜(決勝)は悲惨な内容だった」 「その後もジャック・ヴィルヌーヴからの批判(※もはやリカルドはF1にいるべきではない。引退したほうがいいという辛らつな意見)があったりした。ただ、その意見はダニエルを奮起させていたようだよ。モントリオールでは強力な週末(8位入賞)を見せていたからね」