【選手権】カナリア軍団散る!明秀日立がPK戦で帝京破り準々決勝進出
1月2日、第103回全国高校サッカー選手権大会3回戦が行われ、Uvanceとどろきスタジアムby Fujitsuで行われた第2試合では明秀日立(茨城)が帝京(東京B)を1-1(PK:5-4)で破り、4日に行われる準々決勝に駒を進めた。 【日程結果】第103回全国高校サッカー選手権 2回戦で近大和歌山を2-0で破った明秀日立。昨年も3回戦を同会場で準優勝した近江と対戦。先制したものの追いつかれ、PK戦で惜しくも敗れた。先輩たちが悔し涙を流したピッチに今年も戻ってきた。 対する帝京は国立競技場で行われた開幕戦で京都橘に競り勝ち、17年ぶりに選手権で勝利。2回戦では金沢学院大附(石川)を寄せ付けず、5-0の完勝。FW松波正信(元G大阪など)やMF阿部敏之(元鹿島など)を擁し四中工と両校優勝となった1991年以来、33年ぶりの優勝に向け、調子も上げてこの3回戦に臨んだ。 序盤は帝京がボールを握り、明秀日立がカウンターを狙う展開。6分には攻め残っていたFW9保科愛斗(3年)がスルーパスに抜け出す。しかしここは帝京の守護神、GK1大橋藍(3年)が飛び出し1対1を制した。 帝京は11分にサイドからのボールを収めたFW10森田晃(3年)がDFを背負いながら反転してシュート。20分には森田が前線で収めスルーパス。抜け出したMF11堀江真広(3年)のシュートが弾けれると、MF17安藤光大(3年)がヘディングシュート。33分には右サイドのクロスをGKが弾いたところをMF14杉岡侑樹(2年)がループで狙ったがここも決め切れず。 帝京が押し気味にゲームを進めたが、両チームゴールは生まれずスコアレスで前半を終えた。 後半開始直後にゲームが動く。41分、明秀日立はCKからDF5菅野一葵(3年)のシュートのこぼれを拾ったMF8柴田健成(3年)が左足シュートをゴール右隅に沈め、先制ゴールをゲットした。 明秀日立はその後も55分にFW10竹花龍生(3年)がボックス内から右足を振ると、58分にはCKから菅野がヘディングシュートと2点目を目指し相手ゴールに迫った。対して追いつきたい帝京は主将のMF8砂押大翔(3年)がアクシデントで負傷退場。準々決勝進出へ暗雲が立ち込める。 しかしこの帝京のピンチを途中出場のFW9宮本周征(2年)とFW13土屋裕豊(3年)が救う。高い位置で相手ボールを奪った帝京はボックス左から宮本がシュート。GKが弾いたところを土屋が押し込み同点に追い付いた。 同点に追い付き勢いに乗る帝京。竹花を前線に残し5-4-1で守る明秀日立。1-1のまま5分のアディショナルタイムに入ると、明秀日立はカウンターから竹花に決定機。しかし竹花のカットインシュートはバーの上を通過。勝負はPK戦へと持ち込まれた。 PK戦では明秀日立GK1重松陽(3年)が2本目をシュートストップ。キッカー5人全員が成功し明秀日立が5-4で勝利した。 (文・写真=会田健司)