関学大が圧勝で初戦飾る 大麻騒動でU20代表部員処分も監督「できることに集中するしかない」
「関西学生アメフト、関学大75-10桃山学院大」(3日、MKタクシーフィールドエキスポ) 開幕直前に大麻騒動が起きた関学大が、甲子園ボウル6連覇中の揺るぎない力を見せつけて桃山学院大を下し、白星発進した。開始早々にRB伊丹翔栄(4年)の先制TDを号砲に、第1Qから27得点を重ねた。第4Qに相手にTDを許したが、差を縮められることはなかった。 大村和輝監督は「オフェンスは星野太吾が先発で出たが、緊張したと思うが試合になると不思議とやれる選手。ただ、しょうもないミスも出たので、それは次に向けた課題」と振り返った。 8月30日に、U-20参加選手が大麻成分を含む製品の使用の可能性などを理由に日本協会から処分を受けた。同大学は会見で「当該部員の尿検査は全員陰性で、大麻成分の使用事実はないと判断している。この点は日本協会の発表と見解の相違がある」と説明。しかし当該選手は活動を停止しており、戦力ダウンも懸念される中で初戦を迎えたが、普段通りの力を発揮した。 大村監督は「われわれにできることに集中するしかない。後ろめたいことはなく、オープンに誠実にやっている。選手もある程度理解できていると思うので、思い切ってやった」と話した。処分に関する日本協会との協議についてはまだ調整中とした。 主将のLB永井励(4年)は「世間の皆さんから言われる部分はあるが、僕たちの信念にウソはない。(処分に)動揺はあったが、ベクトルを自分たちに置いて目標をシフトチェンジしてきた。部員たちは本気で日本一を目指している」と仲間を信じて戦いきった。