パナソニックが表参道を舞台に“未来を共創する”2つのデザイン展を同時開催
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⇒ PA!GO 2.EARPHONE SPEAKER ファッションブランドANREALAGEとのコラボレーションで誕生した見えない現象を音に拡大するサウンドデバイス「EARPHONE SPEAKER」。ただの大きなイヤフォンというわけではなく、街中を飛び交うWi-Fiの電波を音に変換してくれる。 ⇒ EARPHONE SPEAKER 3.talcook 会話のきっかけを生むおしゃべりボトル「talcook」(プロトタイプのレンタルも受け付けている)。“子ども食堂”などでの利用を想定し、知らない子供同士でも会話のきっかけが作れる。 ⇒ talcook 4.YOUR NORMAL 保護者と一緒に遊びながら“性”について学べる仕掛け絵本「YOUR NORMAL ゆあ のーまる きみを かんがえる ほん」。着せ替えをしたり、クイズを楽しんだりしながら学べるのが特長。教育機関からの問い合わせも多数あるという。 ⇒ YOUR NORMAL ゆあ のーまる きみを かんがえる ほん 5.KOTOBATABI 自分の言葉がテキスト化されてデジタル空間に表示されるARアプリ「KOTOBATABI」(App Storeで公開中)。例えば、初めて訪れた旅先でも、いろいろな人が残してくれたメッセージを頼りに観光してみるなど、新しい体験が楽しめる。 ⇒ KOTOBATABI 6.リミックス 紙のレコードに描いた絵を音に変えるステレオ「リミックス」。本物の「SUPER PHONIC HE-3000」(ターンテーブルが欠損した状態だったらしい)を改造して製作したプロトタイプ。子供向けワークショップなどでも好評のようだ。 ⇒ リミックス 7.OUR PRODUCTS 現在進行系で進んでいるVUILDとの共同プロジェクト「OUR PRODUCTS」。家電の一部パーツを自分好みの木製パーツにカスタマイズできることを目指す。また、将来的には障害のある方の家電の使用を補助するようなカスタムパーツなどの展開も視野に入れているという。 8.HOUSE KEEPING CLUB 遊び感覚で家事(掃除)を楽しむことができる「HOUSE KEEPING CLUB」。ゴミ箱にゴミを入れると音楽で盛り上げてくれたり、モップをかけるとDJのスクラッチのような音が鳴ったりなど、楽しみながら掃除ができる仕掛けが満載だ。 ⇒ HOUSE KEEPING CLUB 9.OTODENWA 音を漏らさない音声入力デバイス「OTODENWA」。Shiftallが「mutalk」として商品化している。当初はオフィス外(山や川などの好きな場所)で仕事をしている際に、機密情報を第三者に聞かれてしまうことを防ぐために開発されたが、その後、メタバースブームが到来したことで、“メタバース対応防音マスク”として話題となった。 ⇒ OTODENWA 10.WEAR SPACE パーソナル空間を着るウェアラブルデバイス「WEAR SPACE」。こちらもShiftallとの共同プロジェクトとして商品化を果たしている。順番的にはmutalk(OTODENWA)よりもこちらの方が先に商品化している。 ⇒ WEAR SPACE 11.FUTURE PROTOTYPING FUTURE PROTOTYPING(未完成の未来/未完成のプロトタイピング)として提案する音と振動による食感拡張デバイス「TEXTURE」。病気などで流動食しか食べられない人でも食べ物を噛んで食べているような感覚になれることを目指して開発されたもの。デバイスを頬に当てて口をもぐもぐと動かすと咀嚼(そしゃく)音と振動が伝わってくる。 ⇒ TEXTURE 12.HAPTIC PUZZLE 触覚の発達を促す知育玩具「HAPTIC PUZZLE」。パズルの各ピースが半透明の柔らかいシリコンキューブの中に閉じ込められており、触りながら形状を想像して立体パズルを完成させる。 ⇒ HAPTIC PUZZLE 13.Future Life with Noasobi アウトドアブランドのスノーピークとの共同プロジェクト「Future Life with Noasobi」。「OMOIDASU」は石を置くと、その石を拾った場所で聞いた川の音などを再生してくれるオーディオ。「YURAGU」は外に置いたデバイスに風が当たると、その“ゆらぎ”を室内に置いた照明に伝え、外の環境の雰囲気を感じられるというもの。「KANADERU」は拾ってきた枝や木の実、花や葉などを置くと音楽を奏でてくれる電子楽器。「SODATSU」はキノコの菌糸を育てて構造物などに代用するコンセプト。「MEGURU」は月の方向を常に指し示してくれるデバイスだ。 ⇒ OMOIDASU ⇒ YURAGU ⇒ KANADERU ⇒ SODATSU ⇒ MEGURU 14.AWARENESS 「AWARENESS」は「本能的な心地よさ」から発想した5つのプロトタイプを通じて、「未来のくらし」におけるデザインの可能性などを探求するプロジェクト。「Ununiformity」はヒーターで熱せられた形状記憶合金が温度変化とともに不均一にゆっくりとパネルを開閉させる様子を表現している。「Continuity」は無風なのに、実際に風が吹いているようにシートがゆらゆらと自然になびいて揺れる様子を作り出している。「Intimation」は照明とレンズを組み合わせ、レンズを制御することで光の表現をさまざまに変化させるコンセプトで、方角や時刻などの情報提示の在り方も提案する。「Presence」は布の上の水滴がまるで生き物のように動き、愛着を感じさせてくれる。こちらも時刻などの情報提示にも応用できる可能性がある。「Transition」は水に浮かべた葉や枝、石などが風でゆらいで動くと音を奏でてくれる。 ⇒ Ununiformity ⇒ Continuity ⇒ Intimation ⇒ Presence ⇒ Transition FLFの活動は、このようなプロトタイプ開発を通じた新規事業の種の創出や「未来のくらし」のビジョンを世に示すことだけでなく、人材育成にも大きく寄与しているという。「FLFの活動を卒業して、元の職場に帰っていく人もいれば、社内の別の新しい道に進んでいった人もいる。各自が新しい能力を開花させて、次のステージでの活躍につなげている。普段の製品開発だけでは得られない業務体験を積むことで、視座を高められる。そのような機能がFLFにはある」と中田氏は説明する。
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