パナソニックが表参道を舞台に“未来を共創する”2つのデザイン展を同時開催
新規事業の“種”を生み出す、FUTURE LIFE FACTORYの取り組み
そして、Aspectが開催されたPanasonic Beauty OMOTESANDOから数分程度歩いた場所に、FLFの新たなラボ兼ギャラリーとして開設されたFUTURE LIFE FACTORY OMOTESANDOがある。FLFは「豊かなくらし」を再定義し、それをモノ/コト問わず具現化するパナソニックのデザインスタジオで、異業種や教育機関などとのコラボレーションにも積極的に取り組んでおり、新規事業の種の創出や「未来のくらし」のビジョンを世に問い掛ける活動を行っている。 ユニークなのは、期間限定(2年ごと)の入れ替わり制を採用したテンポラリーなチーム体制を敷いており、デザインとエンジニアリングがミックスされた人員構成になっている点だ。現在メンバーは5人で、各自メインのテーマに取り組みながら、同時に他のメンバーの取り組みをサブ的にサポートするかたちで運用しているという。 「FLFでは、コンセプトを考えて絵に描いて終わりではなく、実際に動作するものを作り上げ、お客さまに触ってもらうところまでやり遂げる。『未来のくらし』をプロトタイプとして具現化し、体感してもらって、対話を通じてブラッシュアップにつなげていく。このような取り組みを行っている」と、同社 FLF Imagineering Directorの中田裕士氏は述べる。 FUTURE LIFE FACTORY OMOTESANDOは2024年10月にオープンしたばかりのFLFの新拠点で“常設・生活者共創型のラボ兼ギャラリー”として位置付けられており、大きくラボスペースとギャラリースペースの2つで構成されている。今回のFLF EXHIBITION #00 ARCHIVE - 2024はギャラリースペースで開催され、これまで積み上げてきた成果として、最新のものを含む歴代の代表的なプロトタイプ(14テーマ)を展示していた。 以下、各プロトタイプを画像および動画で紹介する。 1.PA!GO Googleと共同開発したスマート知育玩具「PA!GO」。花や動物などをデバイスに内蔵されたカメラで撮影すると、それが何かを音声で教えてくれる。スマートフォンやゲーム機の代わりに、子供に持ち歩いてほしいデバイスとして開発した(残念ながら商品化には至っていない)。