イトーヨーカ堂本社移転で囁かれる「そごう・西武が来た道か?」
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流通大手、セブン&アイ・ホールディングス(HD)の祖業企業であるイトーヨーカ堂が、グループの主要企業が本社を構えるビル(東京都千代田区二番町)から東京の南部に位置する大森(東京都大田区)へ移転することが分かった。移転の時期は5月の大型連休の前後で調整しているという。 セブン&アイHDでは「大森店という大型店舗の近くにヨーカ堂本部を置くことでスピード感をもった経営を行う」(広報センター)としているが、取材に応じた複数の関係者は、業績不振に悩むヨーカ堂の家賃負担を軽減する経費削減の一環と見る。セブン&アイHDは国内外のコンビニエンス事業への事業集中に取り組んでおり、グループ内には今回の引っ越しは、ヨーカ堂が昨年売却されたそごう・西武の同様の運命を辿る布石ではないかとの受け止めもある。 二番町のビルには現在、持株会社のセブン&アイHD、セブン-イレブン・ジャパン、そしてヨーカ堂の主力3社などが本社を構える。JRや東京メトロの四ツ谷駅から徒歩で5分程度の所にあり、ほぼ東京23区の中心だ。パート従業員には交通至便ゆえにヨーカ堂に勤める人も多いという。
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