【静岡旅】今訪れたい“オクシズ”4つの魅力/1.静岡茶発祥地の絶景テラスで知る、日本茶の素晴らしさ
●都心からも日帰りで行ける静岡市は観光&名物グルメの宝庫。穴場の「奥静岡=オクシズ」エリアで訪れたい4つの魅力的なスポットをご紹介!今回は絶景を堪能できる静岡茶発祥の地、足久保ティーワークスを訪れました。
南北83.1kmに渡る広大な面積を誇る静岡市。しかし、その80%は豊かな自然あふれる山間の地域が広がっています。 「絶景テラス」で見られる驚きの景色はこちら その中間部に位置するのが、「奥静岡=オクシズ」と呼ばれるエリア。キャンパーは訪れた人もいると思いますが、手付かずの自然、泉質のいい温泉に恵まれ、わさびやお茶など静岡を代表する作物や加工品が作られ、棚田や茶畑といった静岡ならではの美しい景色、そして暖かな人々が待っている土地です。 「静岡は奥が深い」――そう、オクシズの名にふさわしいこの場所へ、今回は訪れました。
最初にご紹介するのは、静岡茶発祥の地である足久保で絶景とお茶を楽しむ足久保ティーワークスの「見晴らしの茶畑テラス」へ。静岡茶の深淵にふれながらいただくお茶の清涼感、その美味しさにぜひふれてほしい! ではオクシズの名物スポットへ、出かけてみましょう。
静岡茶発祥の地へ。絶景スポット「見晴らしの茶畑テラス」でお茶の魅力にふれる
昨今、その味わい深さが見直されつつある日本茶。都心でもお茶が試飲できるショップやカフェが続々と誕生し、注目を浴びています。筆者も日本茶に魅了されている一人。そのため、お茶の産地・静岡の中でも、静岡茶発祥の地として知られる「足久保」地域は、一度は訪れてみたかった場所なのです。 鎌倉時代から丁寧なお茶作りを育んできた足久保。1997年にはその足久保のお茶をもっと知ってほしい、飲んでほしい!と、同地の茶農家が約50軒集まった茶農業協同組合「足久保ティーワークス」を発足しました。 広報周りを担う石川茜さんを案内役に、名物スポット「見晴らしの茶畑テラス」へ向かいながら、この地のお茶の魅力を教えてもらいました。
足久保のお茶が美味しいワケ
足久保ティーワークスの拠点にはカフェと工場があり、ここから20分ほど歩いて、見晴らしの茶畑テラスへと向かいます。のどかな農道のような場所を抜けていく道すがらにも緑一面の茶畑が広がっていて、空が広い、空気がいい。石川さんが途中、目的地を指差し見上げると、美しい段々になった茶畑が見えました。これは美しい! でもまだまだ道程は長さそうです。 約800年前の鎌倉時代の僧・聖一国師が中国から持ち帰った茶の実をこの地に蒔いたのが静岡茶の始まりと言われています。 「おいしいお茶ができるのに大切なのは日照時間。お茶って新茶の時期に甘みを持って生えてきて、陽が当たることでカテキンという苦味成分が加わっていきます。この茶畑は12時過ぎには日が陰り始めてくる。日照時間が限られるので旨味や香り高い状態で収穫できるんです。それが足久保のお茶のおいしさに繋がっています」(石川さん)