【宏太’Sチェック】点を取って最後まで走って…J1札幌は全員で可能性を信じてやるしかない
◆明治安田J1リーグ第35節 北海道コンサドーレ札幌1―1C大阪(3日、プレド) 先制しても追加点が取れず、終盤に強度が落ちて失点するという、今季を象徴する展開になってしまった。それが体力的なものなのか、交代で入った選手の問題なのかなど要因は様々あるが、後半、前に人数をかけてきたC大阪に対し、失点シーンを含めて対処するパワーがなくなってしまった。 勇気を持ってDFラインを上げるなどできればよかったが、そうならならないのも崖っぷちの状況がそうさせていたと思う。リスクを考えて1点を守ろうとする後ろの選手と、勝つために追加点を取りに行こうという前の選手とのギャップが生じてしまった。押し込まれている時間帯に、全員がボールへボールへではなく、浅野が何度か見せたような裏に抜け出したところにボールを出して回避するようなやり方も必要だった。 極めて難しい状況になったが、8位のC大阪相手にやりたいサッカーは十分できていたし、頑張って戦っていた。ただ2点目3点目とたたみかけるためには、開始から最後まで押し込み続けるんだという気持ちでやらないと、この日のような試合を繰り返してしまう。しっかり点を取って、最後まで走り切って、全員で可能性を信じてやってもらうしかない。 (吉原 宏太、1996~99年札幌FW)
報知新聞社