戦後体制が崩れて世界は「大乱」~資産も大事だが、変化に対応できるのは人間だけだ
結局、「人間のネットワーク」
もちろん、お金、不動産、土地などの資産は「大乱」を乗り切るために有用だ。だが、それらは「自ら変化に対応」できない存在である。 2020年2月15日公開「日本企業が忘れている『フォードが給料を2倍にした理由』をご存知か」2ページ目「利益を生むのは人間(従業員)である」で触れたように、マネジメントの権威ピーター・ドラッカーは「利益を生むのは人間だけだ」と述べている。 どのような資産も「人間が活用」しなければ、ただそこに「存在」しているに過ぎない。 最後は「人間」を頼りにせざるを得ないのだ。そして、その人間を動かすものは結局「心」である(世の中には「金で動く」とされる人間も存在するが、最後は「心」だと思う)。 5月26日公開「経済的繁栄は、ネットは、人々を『幸福』にしたか? 幸せを感じるのは人間の心だ」と述べたが、経済が「繫栄しない」状況においても「本質」は変わらない。 「大原浩の逆説チャンネル<第60回>運は親切をした相手の背中から来る。だが、どの集団に属するかが大事」では、「客家大富豪の教え」の第1の金言「運は親切をした相手の背中から来る」をとり上げた。 続編「客家大富豪に学ぶ TAO・永遠の成功のための18法則」では、さらに深い心の問題に迫っている。 最後は、「どのような『心』のつながりを持った集団に属しているのか」が、「大乱」の中での明暗を分けると考える。 ---------- そして、世界の覇権移動は現実に始まっている。「ついに世界の覇権移動が始まった…! 『ジャイアン』アメリカを恐れず、いまBRICSが急速に拡大している『衝撃の理由』」「信頼されない『名誉白人』日本、経済ボロボロの欧州、政治が機能不全の米国…勢力拡大中のBRICSに先進諸国が『見捨てられて当然』の実態」を参照されたい。 ----------
大原 浩(国際投資アナリスト)