モンブラン、初期傑作デザインを再現した100周年記念万年筆
本の頁をめくる、レコードに針を落とす、腕時計のリューズを巻き上げる。デジタルが主流となった今なおアナログな動作に惹かれるのは、所作を楽しむことはもちろんのこと、忙しさのなかで敢えて時間を設けることが、思考をじっくりと巡らす絶好の機会になるからだろう。
一世紀を経た至高の筆記具、その原点にフォーカス
万年筆で文字を書く、手紙をしたためることも同じこと。モンブランが「マイスターシュテュック」100周年の2024年にリリースした記念モデルは、膨大なアーカイブから初期のデザインを再現したスペシャルエディション。 筆記文化の象徴として時代を駆け抜けてきた傑作の粋をふんだんに盛りこんだ1本が、「書く」ことの愉しみをより増大させ、一文字ごとにリュクスな輝きを添える。 ビジネスパーソンの日常に欠かせない自署のシーンに、これらの万年筆を胸元からさっと取りだせば、周囲からの視線も羨望へと格段に変わる。紙の上をスラスラとペン先が走る音もまた、心地いい響きを奏でるはずだ。 万年筆 右から「マイスターシュテュック ジ オリジン コレクション ドゥエ クラシック」¥246,400、同「ドゥエ ル・グラン」¥264,000、同「ソリテール ル・グラン」¥405,900（すべてモンブラン）
TEXT=畠山里子
