指揮官一問一答 ヤクルト・高津監督が奥川恭伸の980日ぶり勝利に「いい時間だったと思える今後にしてほしい」
(日本生命セ・パ交流戦、オリックス3―5ヤクルト、1回戦、ヤクルト1勝、14日、京セラ)ヤクルト・奥川恭伸投手(23)が先発で2022年3月29日の巨人戦(神宮)以来、808日ぶりに登板。21年10月8日の阪神戦(神宮)以来、980日ぶりに勝利を挙げた。救援陣も勝利のバトンをつなぎ、同期入団で同学年の長岡秀樹内野手(22)と武岡龍世内野手(23)が攻守で勝利に貢献。高津臣吾監督(55)の主なコメントは以下の通り。 【写真】“シャツイン”してトレーニングに臨むヤクルト・奥川恭伸「始めたのは最近」 ――奥川が980日ぶりの勝利を挙げた 「内容はともかく、結果が出たというのは非常に大きいかなと。登板することも一つの結果だと思いますけど、5回を1点でいけたというのは良かったなと思いますね」 ――再三ピンチがありながら、生還を許さない投球だった 「力を入れるところと、コントロールしなきゃいけないところと、打たせて取るところと、いろいろ考えながらできたんじゃないですか」 ――登板自体は約2年ぶり、勝つのは約3年ぶり。高津監督もいろいろな思いがあった 「いやいや、僕よりも彼の方がいっぱいね、思うことはたくさんあると思うんですけど、時間がかかったので、その時間がいい時間だったと思える今後にしてほしいなと。今日はいい結果がついてきましたけれども、また次、また次というふうに、少しずつステップを踏んでいけばそれでいいと思っています」 ――奥川を勝たせてあげようという攻撃と守備だった 「今日はもう(嶋)ヘッド(コーチ)の方から野手にね、『久しぶりに投げるけど、援護してやろうよ』というあれでスタートしました。その通りになって、楽にとは言わないですけども、大きな勇気をもらったんじゃないですか、ヤス(奥川)もね」 ――リリーフ陣もピンチを防ぎ切った 「ランナーを出してもその先に進めない。非常に難しいことですけどね、リリーフとしては。よくしのいだと思います」 ――奥川は四死球を与えなかったのも、らしい投球だった 「本人の中では納得していないんじゃないですか。もっと、制球面でね、しっかりやっていけるピッチャーだと思っているので。本人はそれどころじゃないと思いますけど。今日は久しぶりすぎて。もう少しかなと思います。徐々にステップを踏んでいけばそれでいいと思っています」