良い物件を見つけましたが、プロパンガスでした。都市ガスと料金差はどのくらいあるのでしょうか?
一般的にプロパンガスは、都市ガスより料金が高めになっています。賃貸の場合、オーナーがガスの種類を決めるため、入居者は自由に選べません。物件自体は気に入っても、プロパンガスということで借りるかどうか迷う人もいるのではないでしょうか。本記事では、プロパンガスと都市ガスの料金差やプロパンガスが高い理由、安く使うための対策などを紹介していきます。
プロパンガスと都市ガスはどれくらい違う?
プロパンガス会社の情報、料金比較サービス「エネピ」を運営する株式会社じげん(東京都港区)が行った「シャワーとお風呂にかかるガス料金の調査」(2023年10月公表)によると、シャワー1回にかかる料金は都市ガスが37円、プロパンガスが63円です。お風呂を沸かす場合は、都市ガスが1回75円、プロパンガスが1回125円という結果が出ています。 1ヶ月(30日)に換算すると、都市ガスでシャワーを使った場合は1110円、プロパンガスでシャワーを使うと1890円で、その差は780円になります。では、お風呂を沸かす場合は1ヶ月でいくらになるか計算してみましょう。都市ガスの場合は2250円、プロパンガスは3750円で1500円の差が出ます。
プロパンガスの料金が高い主な理由
プロパンガスの料金が高い理由の一つに、配送コストがあげられます。プロパンガスは、専用ボンベに入っている量しかガスを使うことができません。そのため、ガス会社のスタッフによって定期的に交換する必要があります。また、ガス会社の事情で料金設定を自由にできるのも、プロパンガスが高い理由の一つです。実際、プロパンガスはガス会社によって料金が異なります。
プロパンガス料金を安くする方法とは?
では、プロパンガスの料金を抑えるにはどのようにしたらいいのでしょうか。もっとも有効的な対策は、複数の会社で料金を比較して安いガス会社に変えることです。先述したように、プロパンガスはガス会社によって料金設定が異なります。そのため、高いと感じたときは他のガス会社に変えることで解決できる場合もあります。 ただし、賃貸の場合は物件オーナーがガス会社を決めるのが一般的です。特にマンションやアパートなどの集合住宅は、借主が自分で自由にガス会社を選ぶのは難しいといえます。部屋ごとに個別のガス会社を契約するのは難しいですが、安いガス会社に切り替えてもらえるよう交渉してみるといいでしょう。住人の多くが同じ意見を出せば、変えてもらえる可能性は高くなります。 賃貸でも一戸建て住宅であれば、希望を通しやすいでしょう。実際にガス料金を支払うのは借主です。必ず変えてもらえるとはかぎりませんが、物件自体を気に入ったのであれば、契約の前に交渉してみる余地はあります。
プロパンガスは都市ガスよりも高い! それでも安くすることは可能
プロパンガスは、配送コストなどの事情もあり、都市ガスよりも料金が高くなりがちです。それでも、ガス会社を変えることで安くできる場合もあります。物件が気に入ったときは、入居後にガス会社を変えられるかどうか確認してみるのもいいでしょう。ただし、地域によってはプロパンガスしか使えないケースもあります。その点も踏まえて判断することが大切です。 出典 株式会社じげん シャワーとお風呂にかかるガス料金の調査 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部