「コメントできません」体操女子代表が練習公開も…宮田笙子の飲酒&喫煙問題で敷いた”箝口令”の中身
主将だった宮田笙子(19)が飲酒&喫煙問題で出場を辞退し、4人で闘うこととなったパリオリンピック体操女子日本代表が25日、メディアに向け練習を公開した。その後には各選手への囲み取材が行われたのだが…… 【絶対女王】世界ランク1位に君臨 "凛々しく美しい" フェンシング 江村美咲 「取材前のリリースに、わざわざ『競技以外のことはコメントできません』との文言が書かれていたんです。開幕直前で主将を欠く超異例の事態を、選手やスタッフがどう受け止めているのか……? こうした国民の疑問をぶつけることは、一切禁じられた形です」(現地を取材した記者) この実質的な“箝口令”にメディア関係者から不満の声が上がっている一方で、体操協会関係者は複雑な心境を明かす。 「宮田の騒動が国民的関心事なのはわかりますが、残された岸里奈(16)、岡村真(19)、中村遥香(16)、牛奥小羽(19)はこれから本番に向けた調整に集中しなければならない。そんななかで、まだ学生である彼女たちがメディアから『騒動についてどう受け止めているのか!』などと質問攻めにあえば、精神的な影響は計り知れません。実際、体操協会のスタッフたちは、4選手にSNSをなるべく見ないように指示するなど、メンタルケアに必死なのです」 選手が競技に集中するためには、一刻も早く騒動を忘れることが大切――。そんな方向に、代表チーム関係者や体操協会は舵を切っているようだが……。 「ただ、『一刻も早く騒動を忘れて競技を応援しろ』なんて言われても、メディアも国民も納得できないはず。だからこそ、体操協会はお涙頂戴の会見で終わらせるのではなく宮田の現状やチームへの影響について、詳細に公表するべき。そうすれば、選手たちや現地のスタッフたちが矢面に立つこともないし、わざわざ箝口令を敷く必要もなくなるのですから」(前出・協会関係者) それでも、残された4人は前を向いている。練習後は、初めて使用する本番用の器具に苦戦したこともあって疲労を滲ませていたが、騒動の影響を感じさせない晴れやかな表情で取材に応じた。 最年長の牛奥は、取材で「注目されているのはわかっているけれど、それをプラスに変えて本番で最高の演技をしたい」とコメント。岡村は「(宮田)笙子さんからは『チームの一員として応援しています』とメッセージをもらいました」と明らかにした。 大騒動の中でも懸命に戦っている選手たちを、素直に応援できる国民が一人でも増えればいいが……。
FRIDAYデジタル