「井上尚弥vsドヘニー戦はひどいミスマッチだ。ファンを欺くな」モンスターへの指名挑戦権を持つ元WBA&IBF王者アフマダリエフの有名プロモーターが猛烈批判
これらの発言を伝えた「アイリッシュ・ボクシング」は、「ハーン氏は、このコメントがドヘニーに及ぼす影響を和らげようと、“彼はいいファイターだ”と断言したが、アイルランドのスターは、このプロモーターが彼の人生を変える瞬間を否定し、彼の人生を変える金儲けを阻止しようとしていることに激怒していることだろう」と皮肉を込めて解説。 2019年にWBA&WBO世界ライト級王者だったワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)が、アンソニー・クロラ(英国)を一方的な展開で4ラウンドKO勝利した“ミスマッチ”をハーン氏が組み、そのときには、試合を賛美するようなコメントを発信し続けていたことを指摘する声があることを紹介した。 同メディアは、「ファンは元世界王者のドヘニーがこの試合を勝ち取るべきだと主張するだろう。ドヘニーは、9月9日に日本で開催される試合を確保しており、少なくとも3つのベルト(WBA以外)に挑戦する。彼は、オーストラリアを拠点とし、“日本人ボクサーキラー”、“東洋のロックスター”としての評判を築いてきた」と続けた。 リオ五輪銅メダリストでアマ実績を持つアフマダリエフは、回転力や一発にキレがあり、この階級では、確かに最強の挑戦者の1人だが、井上が10ラウンドに倒して4つのベルトをまとめたマーロン・タパレス(フィリピン)に判定で敗れている。 一方で30戦26勝(20KO)4敗の成績のドヘニーは、フィジカルとパワーを武器にKO率が高く、同メディアが指摘するように岩佐亮佑からIBFの世界ベルトを奪い、井上のジムメイトである中嶋一輝からWBOアジア・パシフィック同級王座を奪うなど、“日本人キラー”としても知られ、5月6日の東京ドーム決戦ではルイス・ネリ(メキシコ)が体重超過した際のリザーブ選手として第1試合に登場しブリル・バヨゴス(フィリピン)を4ラウンドでキャンバスに沈めた。大橋秀行会長は「ある意味、ネリ以上にドヘニーは怖かった」と評価している。 ハーン氏は能弁でメディアを利用するのが上手いプロモーター。9月のドヘニー戦の次の12月の防衛戦を狙っての陽動作戦なのだろう。
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