びわこ成蹊スポーツ大学で「日本野球学会第1回研究大会」開催される
地域創生と野球振興~これからの野球×ひと・まちづくり~
12月3日は、 本部企画シンポジウム:地域創生と野球振興~これからの野球×ひと・まちづくり~が開かれた。 シンポジストは、荒木重雄氏(ノッティングヒル社長、球都桐生プロジェクト)と沼座遼太氏( 廿日市市地域振興部スポーツ推進課 スポーツ推進係)。座長は勝亦陽一氏(東京農業大学教授)。 荒木氏は、元千葉ロッテマリーンズの執行役員事業本部長として、様々なマーケティング施策を展開した。さらに、侍ジャパン事業やパ・リーグマーケティング(PLM)の立ち上げにも参画した。その後は、「スポーツマーケティングラボラトリー」を発足させ、スポーツ情報アプリの運営を行う「スポカレ」を設立。2022年には故郷の桐生にスポーツマーケティング会社「ノッティングヒル」を創設した。 桐生市は「球都」を掲げる4都市の一つ。荒木氏は野球を中心とした街づくりを桐生市に提案し『球都桐生プロジェクト』を立ち上げた。2023年8月26日には桐生市の小倉クラッチ・スタジア厶で「東京六大学野球オールスターゲーム2023 in 桐生」を開催した。 荒木氏は、行政へのアプローチの仕方、市民を巻き込んだ「球都」の盛り上げ方など、プロモーションについて、何が大事なのかを説明した。 沼座氏は、広島の修道高校から早稲田大学野球部に進み、内野手として活躍。卒業後は広島東洋カープに職員として就職し、2019年に故郷廿日市市役所に転職し、スポーツ推進課でスポーツ振興の仕事に従事。「廿日市市女子野球タウン構想-全国の女子野球憧れの地に」事業を推進している。 「女子野球タウン」は、全国の13市町が認定されているが、廿日市市は2番目に指定された。廿日市市には3つの女子野球チームがあったが、これらのチームを核に「女子野球のすそ野拡大」「女子野球選手の競技継続できる環境」「すべての分野で女性が活躍できる社会」の3つのステップで事業を推進する。 また昨年には広島県、三次市、中四国女子野球連盟、広島東洋カープ、廿日市市の5者協議会を設立し、地域、プロスポーツ球団を巻き込んだ広範な取り組みを開始している。