「我々の主張を封じるため。極めて悪質」 玉木代表を島根知事が批判
「103万円の壁」の引き上げをめぐり、国民民主党の玉木雄一郎代表が、総務省が全国知事会などに反対するよう「工作をやっている」と述べたことについて、丸山達也島根県知事は27日の定例会見で、「極めて悪質」と批判した。 玉木代表は26日に「工作」発言について「全国知事会の皆さんに不快な思いを抱かせたとしたら、おわび申し上げたい」と陳謝したが、丸山知事は「(総務省から工作された)我々の言うことは聞くに値しない、という効果を持つことを認識して言われているので、非常に悪質。我々の主張を封じるための発言。著しく不適切だ」と反発した。 一方、丸山知事は「103万円の壁」を国民民主党の提案通りに見直した場合、県内では県民税が約62億円、市町村民税が約93億円の計155億円の減収になるとの試算を示し、県財政が厳しいなかで「何とかなるという話にはならない」と述べた。(垣花昌弘)
朝日新聞社