ページェントが重賞初勝利 出遅れスタートも「結果的にあれが良かったのかも」【競馬「ライデンリーダー記念」】
◇30日 「創刊70周年記念中日スポーツ杯 第28回ライデンリーダー記念」(SP1・笠松競馬場・ダート1400メートル) 単勝3番人気のページェントが後方から外を回り、直線鋭く突き抜けて重賞初勝利を挙げた。2番手からしぶとく粘り込んだケイズレーヴが1馬身差の2着、3着はコパノエミリア。塚田隆男調教師(73)=名古屋、友森翔太郎騎手(36)=名古屋・塚田隆=はともに同レース初制覇となった。 ◇ ◇ 災い転じて福となす、とはこのことか。ゲート内で落ち着きを欠き、出遅れたページェント。「やってしまったと思ったのですが、結果的にあれが良かったのかもしれません」と友森翔。先行グループが結構、飛ばしてくれたこともあって縦長の展開の後方で砂をかぶることを回避できた。「序盤でああいった形になったのでかえって脚がたまった面もあったかもしれませんね」と続ける。 「何とかなりそう」という感触で仕掛けたのが3コーナー手前あたり。うまく外に出し、ぐいぐいと進出して豪快にひとまくり。直線は楽々と1馬身抜け出す快勝劇。1分29秒3の勝ちタイムも同じ日の2歳1組より2秒8も速いハイレベルのもの。「びっくりしましたねえ」とは塚田隆師。「スタートでやってしまったと思いましたが、あんな競馬もできるんですね。かえって今後に視界が広がってかもしれません」と笑顔があふれまくる。 「次走は一応、新春ペガサスカップ(1月16日・名古屋・1700メートル)を予定しています」と明言。現状は距離は短い方が良さそうという声が聞こえくるが、まだ距離適性を断定する段階ではない。来年、しっかりと見極めつつ、どういった路線を歩んでいくかが注目される。
中日スポーツ