ふるさと納税に異変 高級品志向から生活必需品へ 横行する詐欺サイト追跡 電話番号も住所もでたらめ【福岡発】
横行する「ふるさと納税」偽サイト
寄付額を値引きしているのだ。警察によると寄付額の値引きを強調しているのは、偽サイトの最大の特徴の1つだという。国民生活センターには「商品が届かない」などの相談が相次いでいる。 偽サイト画面の会社概要には、福岡市内の所在地や電話番号も記載されている。記者が番号に電話してみると、ふるさと納税とは全く関係のない福岡市内の飲食店に繋がった。電話に出た飲食店の店長は「ふるさと納税のサイトを見たという電話が次々とかかってきて非常に迷惑している」と憤慨しているようすだった。 さらに会社概要に載っていた住所も飲食店とは別の住所であることが判明した。
実在する店の住所 許可無く掲載
記者が記載されている所在地を訪ねたが、ここでも返答は「ふるさと納税の事業はしていません。商品もうちに一切ないものです」というもので、勝手に名前を使われていることが分かった。 所在地とされていた場所にあったのは、ふるさと納税と全く関係のない会社で、サイトを見た人からの電話が相次いでいて、警察にも相談しているという。 実在する会社や店の住所、連絡先を許可無く掲載し、あらゆる方面に迷惑をかけている偽サイト。福岡県警サイバー犯罪対策課の的野史孝次席は「ふるさと納税のサイトで、割引とか、期間限定の宣伝をしていることはありませんので、返礼品の名前で検索すると当然公式な品物もあるが、偽サイトも混ざってきて、慣れていない人だと価格の比較で、より安いほうに誘導される特徴がある」と警鐘を鳴らす。 ふるさと納税の人気が高まるなかで巧妙化する偽サイト。警察は、正式なポータルサイトや自治体のサイトなどを利用するよう注意を呼びかけている。 (テレビ西日本)
テレビ西日本
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