カラフィオーリとは何者か。22歳でイタリア代表レギュラーに…選手生命危機からの復活劇
カリスマを思い起こさせる存在
どんなにボローニャがカラフィオーリを保持しようとやっきになっても、アルバニア戦での大活躍で移籍の噂は増すばかりである。この試合は彼にとって代表わずか3試合目で、2度目の先発であった。さらにカラフィオーリは、18日(火)にゲルゼンキルヘンで行なわれたグループBのイタリア対スペインでも先発した。 痛恨のオウンゴールを喫するなど、15日にクロアチアに大勝した試合巧者のスペインを止めることは簡単ではなかった。それでも、カラフィオーリには冷静さがある。かつてのイタリア代表、マルディーニやアレッサンドロ・ネスタ、ファビオ・カンナヴァーロを思い起こさせる選手であり、彼らと同じように、何の苦もなく華麗かつ冷静にプレーしているように見えるのだ。 「クラブでやっているようにプレーすることだけを考えて、余計なことは考えないようにしている」と、土曜の夜、スカイ・スポーツ・イタリアでカラフィオーリは語った。 「ポジティブなことだけに集中している。スタンドにいる家族や、故郷でテレビを見てくれている友達のことを思っている。うまくやれたと思う」。 まったくその通りだ。6年前、選手生命が経たれたかもしれないと言われた少年の前には、今や考えうる限り最も輝かしい未来が広がっている。