<北朝鮮水害最新情報>慈江道で死者も安否確認遅れ 党幹部らに自己批判命じる 鉄道不通続く
◆強盗事件多発、治安の悪化が深刻
――復旧支援物資は行き渡っていますか? 支援を出した人、動員に行った人たちを表彰し、それを紹介する放送をしたり、講演をしたりしている。 困った時に助け合うのが共産主義の美風であり、愛国心の現れだと宣伝している。 でも、支援を出せるのはお金を稼いでいる人たちだけで、自分の名をアピールするためにやっている。暮らしが苦しい人が出せるものなんて知れているし、出したら出したで、なぜ(支援する)余裕があるのか疑われるので慎重になる。 ――治安が悪化していると聞きました。 強盗事件が多発している。近隣の家に水を飲ませてほしいと入って来た男が、ひとりでいたお婆さんを殴る蹴るなどして、電話機とコメ1キロを盗っていった。お婆さんは意識不明だという。 恐ろしいので、いい暮らしをしている連中は、たとえ死にそうだと人が訪ねて来ても顔も見せない。怖いし、他人のことに関心がないのだろう。自分の暮らしがしんどいので、それが賢いやり方だと、人々は言っている。 ※アジアブレスでは中国の携帯電話を北朝鮮に搬入して連絡を取り合っている。