いきなり!ステーキ & ペッパーランチ、近くで営業して食い合わないの?
3種類のステーキチェーンが幅広い需要をカバーする
同社には、1987年にはじめた「炭焼ステーキくに(当時は「ステーキくに」)」、1994年開始の「ペッパーランチ」、2013年開始の「いきなり!ステーキ」という3種類のステーキチェーンがあります。 「ペッパーランチ」は、ステーキレストランの「炭焼ステーキくに」で培ったノウハウをベースに、ステーキ界のファストフードとして登場。対して「いきなり!ステーキ」は、立ち食い形式の採用などにより炭焼ステーキくにと同じ肉を半額で提供する店として生まれました。 「いきなり!ステーキ」は人気を博し、2016年度の同社売上高223億3300万円のうち、同事業の売上高は半分以上を占める141億500万円に。同59億1600万円のペッパーランチ事業とともに、同社を牽引する役割を担うまでになりました。 3種類のステーキチェーンを持つ利点について、川野さんは「3種類あることで、幅広く(需要を)カバーできる」と語ります。同社は今後、「いきなり!ステーキ」と「ペッパーランチ」で合わせて年間60店舗の出店を目指すほか、両チェーンのルーツである「炭焼ステーキくに」も維持していく方針だそうです。 (取材・文:具志堅浩二)