現行の10円玉が「97万円」「37万円」と続々大化け! “高額落札常連10円玉”の正体とは?
普段使う10円玉が「97万円」や「37万円」になった。そんなことがあるわけないと思われるかもしれません。 【実際の画像6枚】「97万円」「37万円」に大化けした10円玉を見る しかしながら、どちらも2024年6月に開催されたオークションで落札された金額であり、そしてどちらも昭和61年の10円玉なのです。なぜこのような高額となったのでしょうか。 実はこれらの10円玉は、“高額落札常連”の10円玉なのです。高額になる理由は、「昭和61年後期」の10円玉で、完全未使用または未使用レベルであるということ。 2022年7月のオークションでは、PCGS(MS65RD)という評価で手数料を含んで22万2000円でした。しかしながら、今回はその金額のさらに上をいく結果となっています。
◆昭和61年後期の10円玉は希少。「97万円」に化ける!
昭和61年の10円玉には前期と後期の2種類があります。このうち、後期は極めて珍しく、昭和62年の収集家用に特殊加工された10円玉と同じデザインになっています。 2024年6月8日に開催された銀座コインオークション『第118回 入札誌「銀座」』では、昭和61年後期10円玉のPCGS鑑定による「MS64RD」評価のものが出品され、手数料込みで37万2800円(落札価格は32万円)となりました。 64は未使用レベル、RDは95%以上元の赤色のままであることを意味します。 2022年7月に落札されたものは65RDのため、これよりも1ランク上のものになりますが、今回は1ランク下のものであるにもかかわらず、大きく価格上昇して落札されています。 オークション結果は欲しい人がいれば自ずと上昇するものです。やはり昭和61年後期の未使用レベルはマニアにとっては欲しくてたまらないものなのだと思います。 その後、6月15日にはレトロコインオークションが開催され、こちらでは完全未使用レベルの昭和61年後期10円玉「MS66RD」評価のものが出品され、手数料込みで97万6800円(落札価格は88万円)となりました。 ここまでくると一般の方には異常な世界に映るかもしれません。1ランク上になると一気に価格が上がるのがこの世界。特に枚数が少ないものは跳ね上がるのです。 PCGSの鑑定を見る限り、これより上位のものは3枚しかありません。仮に67RDのものが出現したらいったいどんな価格が付くのでしょうか?