現行の10円玉が「97万円」「37万円」と続々大化け! “高額落札常連10円玉”の正体とは?
◆現代の珍品コインは価格上昇傾向あり。希少なコインの特徴は?
このように、現代貨幣の中にもお宝は眠っており、希少性の高いコインは値上がり傾向にあります。 こうした完全未使用~未使用レベルの10円玉は、50枚単位でまとまっているロールであれば可能性があります。 なかなか完全未使用は難しいかもしれませんが、既に出回っている10円玉の昭和61年を探せば後期の10円玉が見つかる可能性はあることでしょう。 昭和61年後期の10円玉の大きな特徴は、以下3点。 ・裏面の絵柄、平等院鳳凰堂の翼廊(左右にある建物)の屋根の先端が前期は鈍角に対して後期は鋭角であること ・屋根の先端が前期は切れ目があるのに対して後期は鋭角で切れ目がないこと ・中央階段の縁が前期は縦線で分離されているのに対して後期はひとつなぎであること 使用感のあるものでも数万円程度に化ける可能性があります。気になる人は、探してみてはいかがでしょうか。 <参考> ・第118回入札誌「銀座」Lot番号:447 10円青銅貨 昭和61年 後期PCGS(MS64RD)(銀座コインオークション) ・レトロコインオークションVol.11 LOT143 日本 現行貨幣 10円青銅貨 昭和61年後期 MS66RD(4/8319)
▼伊藤 亮太プロフィール
慶應義塾大学大学院商学研究科修了。一般社団法人資産運用総合研究所代表理事。ファイナンシャルプランナーとして、家計・保険等の相談、執筆、講演、大学講師を主軸に活動。大学院時代の専門は社会保障で、経済・金融に関する解説も得意。コイン収集マニアの一面も。
伊藤 亮太(株式・ファイナンシャルプランナーガイド)