「ホンダ・モンキーの宴」貴重な歴代モデル&超絶カスタムが大集合! 第16回モンキーミーティングin多摩レポート
愛車とオーナーの熱に引き込まれる「モンキーワールド」の1日
昼のランチサービスを挟んだ後は、会場内のステージでバイクフォーラムを開催。今回は内燃機加工の老舗、井上ボーリングから代表の井上壮太郎さんが登壇。同社が10年以上前から取り組んでいる水素エンジンバイクの話が熱を帯びた。既存の内燃機と同様の構成が維持でき、カーボンニュートラルにも貢献する水素燃料エンジンは、本業の内燃機加工屋の立場として目指すべき未来だと、井上代表の語る姿が印象的だった。 ステージではそのほか、現行のモンキー125を、ホンダの名車CB750F系のフォルムにするTTRモータース開発の「エフモン外装キット」の脱着作業も実演され、簡単に外装を被せてガラッと雰囲気が変わるキットに興味津津の様子だった。 そうして時間はあっという間に流れ、プログラムは最後のメインイベント、コンテストの表彰式を迎えた。人気投票の対象となるのは、参加車の愛車たち。カブ系横型エンジンモデルは、長く販売されてきたため、チューンアップパーツやカスタムパーツも豊富。そして小柄な車格を利していじるのにもスペースを取らない。なんなら屋内に入れて作業できてしまう簡便さから、あちこち手を入れるのも躊躇がないのだろう。 会場を回れば分かるように、バガー風、チョッパー風のほか、CB風からカワサキZ風、ハーレー風など、作業に長けた趣味人が思い思いに仕上げた愛車を見学するのが楽しい。それだけでも、当ミーティングに足を運ぶ価値があるが、投票によるコンテストにはなるほどと思うマシンたちが上位にランクされた。 見て楽しむ、いじって楽しむ、そして独特な走行感が楽しめる小さなレジャーバイクと歩めるモンキーワールドに、足を突っ込んでみたくなる1日だった。 ■CB-F系に強いバイカーズショップ「TTRモータース」の出展ブースでは、「エフモン」ことモンキー125用CB-F外装キットをアピール。モンキー125に、既存のタンクを装着したまま被せてテールまでを覆う外装キットは、着せ替え感覚で使用可能。手前の「F-S SLV」(スペンサーカラー)のほか、人気のCB750FB/FC純正仕様などをラインナップ。価格は塗装済み外装で29万7000円(未塗装は18万7000円)。 ■午後の部は井上ボーリング代表・井上壮太郎さん(写真右)をゲストに迎えてのトークショーからスタート。カブ系エンジンのアルミメッキ化スリーブについて解説を行った、同社が長年追究している水素エンジンバイクの可能性について熱く語っていた。 ■人気投票でナンバーワンを獲得したのは……なんとシャリィ! 美しくもシックにパープルで塗装されたローダウン仕様(近年の4ミニカスタムの流行か?)のベース車シャリィは、スーパーカブ系横置きエンジンを搭載し乗降性を重視したお買い物バイク。1972年に発売され、1999年に生産終了となった意外な長寿モデルだが、近年カスタムベースとしても高い人気を誇っている模様。
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