【ボクシング】重里侃太朗「井岡さんからカツ」山口仁也「次は僕」日本Sフライ級挑決へ計量パス
プロボクシング日本スーパーフライ級挑戦者決定戦は31日、東京・後楽園ホールで行われる。志成ジム興行LifeTime Boxing ghts24大会のメインで組まれ、同級1位重里侃太朗(28=志成)が同級2位山口仁也(24=三迫)と拳を交える。30日、東京・文京区の日本ボクシングコミッションで行われた前日計量には両者そろって出席。重里が200グラム少ない51・9キロでパスし、山口は100グラム少ない52・0キロでクリアした。この勝者が来春、最強挑戦者として日本王者と対戦するチャンピオンカーニバルに出場できる。 技巧派サウスポーとなる重里は「めちゃめちゃ調整は良くできた。前に出るなり、足でさばくなり、その時の状況判断が重要になってくる。このレベルまでくると一瞬のミスが命取りになる。何より楽しんでやっていきたい」と平常心を貫いた。同じ階級で、尊敬する同門の先輩となる元世界4階級制覇王者の井岡一翔からは「アドバイスももらっていますし、カツも入れてもらいました。自分にとって大きい存在ですから。奮い立ちましたね」と気合を入れ直した。 5戦全勝で挑戦者決定戦に臨む山口は「戦って勝つだけ。順調に仕上がったので明日が楽しみ」と静かに燃えた。昨年3月には、アマ8冠の中垣龍汰朗(大橋)に勝利して日本ユース同級王座も獲得。着実にステップアップしている手応えがあり「毎試合、成長させてもらっている。どんどん成長できている。練習してきたこと、自分のボクシングを出せば勝つと思っている」と自信を深めている。弟友士(22=三迫)が今年6月に韓国でプロデビューしリー・ドンヨン(韓国)から判定勝利を収めた。山口は「無事に勝ってくれて、次は僕だな、自分の出番だなと思う。内容よりも勝利にこだわっていきます」と言葉に力を込めていた。【藤中栄二】