【尼崎ボート・SGグランドチャンピオン】愛知の〝新鮮力〟吉田裕平が予選突破へ大勝負に挑む
尼崎ボートの「SG第34回グランドチャンピオン」は28日、予選最終日を迎える。 ◇ 上昇気流に乗って第一関門を突破する。吉田裕平(27)=愛知=は3日目3Rで6コースから2着を確保。試練の大外枠を克服する好走で未勝利ながら得点率24位タイへ浮上し、準優勝負駆けをつないだ。 「前回のSGは地元での後押しもあってのことでたまたまです。他場では初のSGなので今回が初出場のような気持ちです。いま持っているものをぶつけてどういう結果になるのか、ワクワクしています」 GⅠ覇者の徳夫さん(引退)を父に持ち、兄の凌太朗とともにデビュー時から潜在能力を高く評価されてきた。そして、デビューから8年目を終えようとした昨年10月に地元蒲郡で開催されたダービーでSG初出場。さらに一気に優出(3着)も果たして今回のグラチャン初出場を決めた。その活躍がフロックでなかったことを証明するためにも予選で姿を消すわけにはいかない。 「ターン出口からの進みやつながりがよくなっていたし、3日目が一番よかったです。回転を上げているぶんダッシュからだとスタート後の伸びは少し甘いけど、レース足がよくてそこまで気にならない。スタートもつかめてきて、あとは自分が集中するだけです」 昨年大会覇者の磯部誠をはじめ池田浩二、平本真之と昨年のグランプリファイナリスト3人がいる愛知支部の〝新鮮力〟が、28日の4日目7、12Rでの14点ノルマを突破して次のステージへ進む。(小出大輔)