「1日2個のキウイで?」ニュージーランドの東大でも研究される、驚きの腸活効果とは?【医学博士が解説】
キウイの健康効果は腸活だけにとどまらず...
オークランド大学でキウイの健康効果について研究しているアンバー・ミラン医学博士(左)とジェニファー・ミルズ-チャン准教授(右)。真ん中はゼスプリの研究担当のポール・ブラッチフォード博士。 キウイは腸だけでなく、消化不良や吐き気、腹痛など胃の症状も改善すると考えられていて、これはキウイに含まれるタンパク質分解酵素「アクシニジン」の消化を助ける働きによるもの。
ラムやビーフなどのお肉とキウイは相性抜群!
ポール・ブラッチフォード博士によると、グリーンキウイは「腸内フローラを強化することで胃腸の不快感を改善し、脳機能や気分の向上につながるのではないか」という仮説のもとでの研究も続けられているそうです。 糖尿病を研究をしているジェニファー・マイルズ-チャン医学博士は、キウイは食前に食べると血糖値の上昇が穏やかになり過度な食欲が抑えられること、さらに1日3個のグリーンキウイを食べることで血圧が下がった事例なども紹介し、「まだ詳細な結果は出ていませんが、メタボリックシンドロームにも効果があるのではないかと考えられています」とキウイのさらなる健康効果について語りました。
腸活に効果的な食べ方は?
アンバーさんは「食物繊維がたくさん入っているサプリメントなどもありますが、自然のものを摂るほうが大切だと考えています」と自身の考えを明かしつつ、「便秘解消のためにキウイを食べるなら、善玉菌と組み合わせるとさらに栄養吸収率が高まるので、ヨーグルトと一緒に生のキウイを合わせるのがおすすめです」とお話しされていました。ちなみにタイミングは腸の動きが活発になる朝食時、食後より食前に摂るとほうがおすすめだそう。
皮つきで食べなきゃ損!?
また、キウイは皮にも栄養成分がたっぷり含まれているので、皮つきで食べるほうがよいそう。 え、皮食べられるの!? と思う方も多いかと思いますが、実はキウイの皮には葉酸やビタミンE、ポリフェノールなど栄養がたっぷり。サンゴールドキウイの場合は、皮ごと食べると食物繊維の摂取量がなんと約2倍に! 皮つきのままスライスすると、皮の面積が小さくなる分、食べやすくなります。それでも食べづらいという方は、ミキサーに入れてスムージーにしてみては? 表面に毛のあるグリーンキウイも皮つきのまま入れてOKなので栄養をまるごと摂れておすすめです。 後編では、スーパーで見つけたら買い!な栄養士のイチオシ腸活食材をご紹介します。
オトナサローネ編集部 露木