ピュアホワイトや有機ほうれんそう…甘くてうまい!一度は食べたい「国産冷凍野菜」5選 エキスパート9人が選んだ注目商品からピックアップ
【金賞】九州産汁物ミックス野菜(イシハラフーズ) いくつかの野菜を合わせた冷凍野菜ミックスは、近年ニーズが増えています。しかし、その多くが野菜そのものの味が薄く、水っぽいと筆者は感じます。特に冷凍ごぼうは風味がほとんどなく、食感だけ残っているものが多いと感じていました。 その点、この商品はごぼうの風味がよく、また「汁物用」という目的に合わせているところがポイント。 一般的な冷凍里芋は大きなカットサイズで冷凍しているので、汁物に入れると解凍に時間がかかりますが、この商品はスライスされているので、すぐに火が通ります。大根もにんじんもいちょう切りにしてあり、見た目も食感もGood!
【特別賞】imonoutaだしトロロ(中里青果) 和風だしで味付けされた、青森県産の長芋を使った冷凍トロロです。 注目は、スタウトパウチ入りという形状です。冷凍トロロは1食分の小分けになった商品が多いですが、こちらはパッケージから使いたい分量だけ絞り出せてとても便利。容器を工夫することで、消費者の使い勝手に寄り添った商品になっています。 そのままでもおいしいですが、アレンジメニューとして筆者が作ってみたのが山芋焼き。卵1個と合わせて混ぜ、フライパンで焼くだけでぜいたくな山芋焼きの完成です。
■冷凍野菜で日本の農業を応援! 現在、国内で流通している冷凍野菜のほとんどが外国産の輸入冷凍野菜で、国産の割合はわずか5%ほどといわれています(農林水産省/2024年8月「冷凍野菜をめぐる情勢」より)。なぜ外国産が多いのか。理由はいろいろありますが、最も大きいのが値段の安さです。 海外では広大な土地で作物を作り、大規模工場で加工しているため、大量生産かつ生産の効率化が可能です。さらに人件費も日本より安く、海外からの輸送コストを加えても、全体的にコストを低く抑えられます。
それに対して日本は小規模農業が多く、さらに生鮮での出荷を基本としています。そして大規模工場などの高額な設備投資もまだまだ進んでいません。そのため、農業および製造工場における生産の効率化が進まず、どうしてもコストが高くなってしまいます。 日本においてもいい事例はもちろんありますが、全体で見るとまだまだ課題が多いと言わざるをえません。 国産冷凍野菜は、私たちの食卓に健康と便利さをもたらすだけでなく、日本の農家さんを応援し、日本の農業の未来を切り開く可能性を秘めています。