妻から「寝るときはWi-Fiルーターの電源を切って」と言われました。24時間つけておくものではないのでしょうか?
Wi-Fiルーターは現代の家庭にとって不可欠な家電製品ですが、24時間電源をつけっぱなしにすることが正しいのかどうなのか、意見が分かれるところです。 つけっぱなしにしておくことの利便性と、電源を切ることで得られる節電効果や機器の耐久性向上をてんびんにかける必要があります。 この記事では、Wi-Fiルーターをつけっぱなしにすることの問題点を解説しています。また、Wi-Fiルーターを1日24時間1年間使用した場合の電気代を実際に算出しています。 Wi-Fiルーターの買い替えや購入を検討している方は、参考にしてみてください。
Wi-Fiルーターは使用していないときは電源を切ってもよいのか
節電のために使用していない家電製品のコンセントを抜いたり、電源を消したりする方もいるでしょう。 複数サイトによるとWi-Fiルーターの場合は、一般的に電源をつけっぱなしにすることを想定して作られているようです。 一度電源を消して再度電源を入れると、ネット回線にルーターがつながるまでに数分から数十分程度の時間がかかります。そのため帰宅後や朝などに行うとなると、不便を感じる可能性があるでしょう。 また、就寝時や外出時でも表1のようなことが行われていることがあります。 表1
※筆者作成 表1から、Wi-Fiルーターを使用していないと思っていても、家電製品が通信している可能性があることが分かります。 Wi-Fiルーターの電源を切っていたことで、アップデートが正常に完了できなかったり、スマート家電の機能が使えなかったりとデメリットのほうが多いといえるでしょう。
Wi-Fiルーターの年間の電気代
Wi-Fiルーターの電源を切ると、デメリットが多いということが分かりました。実際にどれほどの電気代がかかっているのか、気になる方もいるでしょう。 Wi-Fiルーターの消費電力は、最大で11ワット~11.5ワットが目安です。 今回は、消費電力が11ワット、1日24時間つけっぱなしで1年間使用、電気代単価は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している31円/キロワットアワーと仮定して、計算していきます。表2にまとめました。 表2