校区の魅力を知って! 福岡市立赤坂小の児童がつくった「赤坂検定」
福岡市立赤坂小学校の6年生が、校区のことを多くの人に知ってほしいと、まちに関するクイズ「赤坂検定」をつくりました。問題は、低学年向けの簡単な内容から、地元のお年寄りや子育て世代、周辺に通勤・通学する人を対象にしたものまで様々。検定で地域の魅力を再発見し、赤坂をもっと好きになる人が増えそうです。 【写真】赤坂検定にチャレンジ
地元のことを再発見!
「赤坂の緑地公園には、もともと何があったでしょう?」――。3月8日、6年の山下結矢君が下級生の教室で問いかけました。黒板を背にしてパソコンを操作し、問題を映し出します。解答は選択式で、下級生が元気に手を挙げます。「正解はなんと!お屋敷でした」――。山下君が答えを示すと、教室に驚きの声が上がります。
赤坂検定は、児童がそれぞれ貸与されたタブレットパソコンを使い、発表資料にまとめました。校区にある福岡城跡や鴻臚館跡などの歴史、子育てや福祉、自然、イベントなど幅広い内容です。児童が自分たちで調べ、分かりやすいように写真やイラストのほか、解説や豆知識も添えています。 山下君のほかにも、6年の児童が手分けして1~5年の教室を訪ね、下級生と交流しました。別のクラスで問題を出した中村勇貴君は「どうすれば分かりやすく伝えられるか考えました。発表できて楽しかったです」と笑顔でした。
校外に出て広報活動も
赤坂検定はほかに、お年寄りや子育て世代、仕事や学校で地域外からやって来る人を対象にしたシリーズなどがあります。児童たちは、たくさんの人に検定を知ってもらおうと、学校を飛び出して“広報活動”も行いました。 検定をPRするチラシを手作りし、福岡市地下鉄の赤坂駅や桜坂駅の周辺で配りました。チラシには「赤坂のいいところを知ってもらったり、興味をもってもらうためにつくりました」とのメッセージを記し、QRコードをスマートフォンで読み込むと検定に挑戦できます。
チラシを受け取った人からは、「素晴らしい活動ですね」「もっと地域を見てみたいと思った」といった声が寄せられているそうです。 検定の問題を一生懸命考えたという津田優奈さんは「通勤で赤坂に来る人も多いと思うので、そういった人にもまちの魅力を伝えたいです」と話していました。