5月からオリーブオイル大幅値上げ 健康志向の広がりで需要増も輸入頼り
RKB毎日放送
洋食に欠かせないオリーブオイルが5月から大幅に値上げされます。飲食店からは悲鳴が上がる一方、国内のオリーブビジネスには変化も起きています。 【写真で見る】飲食店からは悲鳴 オリーブオイルが5月から大幅に値上げ ■家庭用で最大6割値上げ 業務用は最大8割値上げ 日清オイリオグループなどはオリーブオイルの販売価格を5月から家庭用で23%~64%、業務用では60%~80%値上げすると発表しています。 主要産地であるヨーロッパが記録的な干ばつに見舞われ、オリーブの不作が続いていることが要因だということです。 スペイン家グランアロッサル 大田智之店主「コロナの前から考えると1・5倍に上がっている。今後もどれくらい値上がりしていくのか不安」 大きな痛手と嘆くのは、ほとんどの料理にオリーブオイルを使う北九州市八幡東区のスペイン料理店です。 この店ではこれまでスペイン産のオリーブオイルにこだわっていましたが、値上げに加え、不作で品薄の状況が続いていることを受け、一部のオイルをトルコ産に変更。提供する料理の価格もこれまでに50円から200円引き上げていて、これ以上の値上げは避けたいと話します。 スペイン家グランアロッサル 大田智之店主「お客様の需要、足も遠のくと思うので値上げはしないほうがいいのかなとは思っていますが、今後もどんどん上がっていくようであれば値上げもしなければならないかなと思っています」 健康志向の広がりもあって日本のオリーブオイル消費量は増加傾向にあり、輸入量は多い年で7万2千トンにのぼります。 一方で国内で生産されるオリーブは600トンほどで、消費されるオリーブオイルのほとんどを輸入に頼っているのが現状です。 需要が高まっているオリーブオイル、手が出しにくい高級品になってしまうのでしょうか? オリーブオイルを使う人は「そら困りますよ。年金生活だから。でもしょうがない、なんでも値上げしているから」「サラダ油もいいんですが、オリーブオイルのほうが体にいいから普通の料理に使ったりします。手が出しにくいなと思います」