阪神18年ぶりの優勝、岡田監督が振り返る「アレ」への歩み 「試合をこなしていけば強なると思ったよ」
―世間でも「アレ」を使う人が増えました。 「いや、まあ勝っていったら増えるとは思ってたけどな」 ―理想のチームは現役時代に日本一になった1985年ですか。 「え、俺そんなん言ってないよ、理想じゃないやろ。あんなチームつくられへんやん。俺は守りの野球やから。85年は打つだけのチームやから。理想やないで」 ―4番の大山のことはどう見ていますか。成績としては他球団の4番に及ばないところもありますが。 「違った意味でチームを引っ張ってるんちゃう?数字じゃなしに。選手との信頼関係やろ。選手みんなが認めた4番でないとあかんということや。こっちがあてはめたんじゃなし、選手が認めた4番よな」 ―打順やポジションを変えましたが、解説者時代に阪神を見ながらイメージしていたことですか。 「近本は1番やと思ってたよ。見てていなかったのは3番やな。大山は『僕、3番タイプ違います』って自分で言いよったわ。佐藤も3番タイプじゃない。やっぱり4番、5番タイプやな」
―佐藤輝は来年変わりそうですか。 「ちょっと変わってきたかな。8月以降ぐらいかな。自分の数字もちょっとづつ上がってきて、ホームランも出るようになって、ちょっと変わってきたよな。野球をしている姿や。数字じゃなくてな。練習でも見ててみ。ノック終わったら一番先に走塁練習やっとる。前までは、ノック終わったらずっとクーラーのとこにずっとおったのに(笑)。そういう姿をずっと見とるってことや」 ―就任時に「そんなに長くは…」と言っていましたが、今回の優勝で長くやろうという気持ちはでてきましたか。 「そういうのないわ。しんどいわ」 ―来年は… 「来年はやるわ」