コロナ禍で急伸、2億円超を脱税容疑 貿易会社代表を逮捕 東京地検
仕入れを水増しして2億円超を脱税したとして、東京地検特捜部は20日、貿易会社「信彦佳景(のぶひこかけい)」代表取締役の河野吉哲容疑者(46)を法人税法違反の疑いで逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。 【写真】信彦佳景の代表の自宅を訪れた東京地検の係官ら=2024年6月20日午後0時5分、東京都港区赤坂8丁目、花野雄太撮影 発表によると、河野容疑者は2022~23年、仕入れ高を水増し計上して約8億6500万円の所得を隠し、約2億2100万円の法人税などを脱税した疑いがある。 民間調査会社などによると、同社は医療用器具や衛生用品を取り扱う商社として18年に設立された。コロナ禍で売り上げを伸ばし、21年以降、ワクチン用の注射器6500万本を約22億円で納入する随意契約を厚生労働省と結ぶなどしていたという。
朝日新聞社