植えっぱなしOKにはウラがある《生命力が超強い》安易に植えたらいけない宿根草4選
お庭でなにか植物を育てる際、皆さんは何を基準に植えるものを選んでいますか。 好みは人それぞれだと思いますが、やはり「お手入れが簡単」「育てやすい」ものがいいと考える人が多いことでしょう。 ◆【写真7枚】コンクリートの割れ目からわんさか増える「ヒメツルソバ」など、安易に植えると後悔するかもしれない宿根草 そんな望みを叶えてくれる「宿根草」。多年草の一種で、冬の間は地上部分は枯れてしまいますが暖かくなると再び芽が出て成長します。それほどこまめにお世話をせずほったらかし気味でも、毎年花を咲かせてくれるんです。 忙しい方でも育てやすく、年々大きくなっていくのを楽しめるなんていいことづくめ! と思うかもしれません。 でも、何も考えずに植えてしまうと、あとから大後悔するかもしれない植物もあるんです。 ということで、どうすれば後悔せずにガーデニングを楽しめるのか、植える前にぜひ知っておきたい、元気すぎる宿根草について、参考価格とともにご紹介します。 どうせお迎えするなら、植えてよかったと思いながら長く愛でたいですよね。ちょっとしたことに気をつければこれらの宿根草も楽しんで育てることができますので、是非この記事を参考にしてみてください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
【気軽な地植えは要注意】生命力が超強い《植えてはいけない宿根草?》
・ミント ・バーベナ・ボナリエンシス ・エリゲロン・カルビンスキアヌス ・ドクダミ ・ヒメツルソバ それでは、ひとつひとつ見ていきましょう。
植えてはいけない宿根草?《生命力が超強い&地植え要注意の植物》5選
●癒やし効果バツグン! のはずが…。増えすぎに要注意「ミント類」 ハーブティーやスイーツの香りづけなど、飲食用に利用されることでも有名なミント類。たくさんの種類があり、香りがそれぞれ少しずつ違います。 日なた日陰問わず生育旺盛で初心者にも育てやすいので、自分のお庭に植えて手軽にフレッシュハーブとして利用したいと思う気持ちも理解できます。 ですが、このミント類、とにかく生育旺盛なのです。根の成長が速く、どんどん伸び広がって他に植えている植物を圧倒してしまうこともしばしば。 また自然交雑しやすいので、複数の品種を植えていると、気づいたときにはよくわからない雑種になっていることも。 育てたい場合はプランターに植え、伸びすぎたランナーや余分な株を処分しながら、毎年植え替えするのがよいでしょう。 ※参考価格:200~400円前後(3号ポット苗) ●増えすぎちゃってごめんなさい! 「バーベナ・ボナリエンシス」 パープルの小花が丸いかんざしのような形になって咲くバーベナ・ボナリエンシス。「三尺バーベナ」とも呼ばれるくらい背が高く、細身で他の草花との相性もよく、ナチュラルガーデンで存在感を発揮してくれます。 夏の暑さにも強く秋まで咲いてくれるのは嬉しいポイントなのですが、その強健さが裏目に出てしまうこともあるのを覚えておきましょう。 こちらは宿根タイプのバーベナなので、よほど寒い地域ではない限り株は越冬します。さらに、こぼれ種でも簡単に増える性質を持っているので、ほったらかしにしていると群生してしまい、後悔することにもなりかねません。 このためバーベナ・ボナリエンシスは、環境省が定める生態系被害防止外来種リスト内の「その他の総合対策外来種」に登録されています。 ※参考価格:300~600円前後(3~3.5号ポット苗) ●どこにでも咲いている!? 「エリゲロン・カルビンスキアヌス」 エリゲロン・カルビンスキアヌスは、あちこちで可憐な花を咲かせている、ハルジオンやヒメジョオンの仲間。誰しもきっと目にしたことがあるはずです。 エリゲロン・カルビンスキアヌスも、ハルジオンやヒメジョオンと同じく、場所を選ばずどこでも育ちます。とにかく丈夫で、コンクリートの隙間や石の割れ目などわずかな隙間からも伸びていくんです。 ピンクやホワイトの素朴な花の姿はとても愛らしいのですが、これも放っておくとあっという間に増えている、、、となりがち。 グラウンドカバーとして利用したり、ナチュラルガーデンの一部として植えたりしたい場合には適切な管理が必要になってきます。 エリゲロン・カルビンスキアヌスも、環境省が定める生態系被害防止外来種リスト内の「その他の総合対策外来種」に登録されています。 ※参考価格:250~530円前後(3~3.5号ポット苗) ●ハンパない生命力にご用心! 「ドクダミ」 独特の香りに加え、比較的じめじめした場所に生えていることから、あまりいいイメージがないかもしれません。名前に「毒」とつきますが無毒で、日本の三大薬草として古来から利用されてきた植物なのです。 八重咲や斑入りの葉が楽しめる観賞用のドクダミも販売されているため、植えてみたいと考える方もいるかもしれません。 しかしドクダミは、生命力がとにかく強いことで知られています。地下茎でどんどん増えて一面に広がり、抜いても抜いても生えてくるほどです。 どんな環境でも適応しよく育つので、しっかり場所を考えてから植えつけるようにしましょう。広がりすぎるのを抑えるためには、間引きをしたり地下茎が伸びるのを遮る囲いをしたりするのが有効です。 ※参考価格:400~700円前後(3号ポット苗) ●放任すると健気に咲いて育ち放題に! 「ヒメツルソバ」 ポリゴナムという名前でも親しまれているヒメツルソバ。淡いピンクのかわいらしい花を咲かせます。 金平糖のようなキュートな花の姿に加え、秋にはキレイに紅葉することや、暑さや乾燥に強いことからグラウンドカバーとしても人気の植物です。 ですがこれも成長が速く、花壇に植えたらあっという間に広がって他の植物に影響を及ぼしてしまうことが多いです。 可愛い花の姿になかなか引き抜く勇気が持てないでいると、望まない場所に根を伸ばしたりこぼれダネから発芽して、ぐんぐん広がって雑草化していきます。 そういった理由から、ヒメツルソバも環境省が定める生態系被害防止外来種リスト内の「その他の総合対策外来種」に登録されています。 ※参考価格:250~650円前後(3~3.5号ポット苗)