ガザで続く惨状 イスラエル攻撃で25人死亡、子ども10人も
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区北部でイスラエル軍の攻撃が続いている。地元当局によると、9日には集合住宅の建物が攻撃され、子ども10人を含む少なくとも25人が死亡した。 【映像】店の外は阿鼻叫喚、パレスチナ人がパン求め殺到 ガザ中部 ガザ保健省幹部が10日にCNNに語ったところによると、攻撃された建物に避難していた一家は、両親、祖父母、子どもや孫たちを含め、家族全員が死亡した。 ガザ当局によれば、数階建ての建物では「数家族と数十人の住民」が暮らしていた。 遺体の一部はがれきの中から収容されたが、まだがれきの下敷きになったままの遺体もある。路上にはバラバラになった遺体が散乱しているという。 イスラエル軍は、建物の中で「不審な行動」を行っているイスラム組織ハマスの戦闘員が発見されたことを受け、同地で攻撃を行ったと説明した。 ガザ北部はイスラエル軍が作戦を開始して以来、救急要員もインフラも欠如した状態にあり、実際の死者数は確認された数を大幅に上回る。 イスラエル軍はハマスの戦闘員を標的にしていると主張して、ガザ北部で大勢の死者を出す激しい攻撃を続けている。民間人に対しては人道区域に指定したガザ南部のマワシ地区に避難するよう促しているが、イスラエル軍はこの区域にもハマスの戦闘員がいると主張して攻撃を繰り返していることから、住民の多くは避難を拒んでいる。