52歳編集者が絶望、1年コツコツ治療してもこの結果?閉経前後の女性の「ホネのヤバさ」の話を聞いてくれないか
こんにちは、オトナサローネ編集部イノイチです。3月に53歳になります。現在の編集者としての専門分野は更年期障害、22年にメノポーズカウンセラー資格をとりました。 私は43歳で更年期症状を感じ始め、最初はツムラの漢方、やがて煎じの漢方と、漢方に5年ほどお世話になりました。かなりよく効いていたのですが、49歳から激しめの更年期障害に見舞われ、いよいよホルモン補充療法(HRT)を受ける段階に突入しました。 ところが、コロナ禍ということもあったのかもしれませんが、HRTを医師に頼んでも始めてもらえないのです。確かに、乳がん検診の再石灰化が10年以上経過観察という投薬したくない条件もあったけれど、「まだ早い」「僕はHRTは嫌い」「なんでそんなに何も検査してこなかったの」などの言葉で断られ、泣きながらクリニックを3つ変更。4つ目、51歳からやっとHRTを始めてもらえました。3か月ほどで心身ともに超絶大好転してことなきを得ましたが、どう考えてももう2年早く始められたよね。
女性にとってホルモンは「人生の最重要項目」だと52歳にして認識した「できごと」とは
私は自分の更年期障害を治療するにあたり、取材でお世話になる名医やHRT推進のお医者様がたではなく、敢えて近所の産婦人科にかかりました。普段メディアは「医者に相談を」と記事に書きますが、実際相談したらどんな治療になるのかを体験しておきたかったからです。 結果、治療が2年始まらなかったね。そこそこ医者慣れしているはずの私が、東京23区内で3つものクリニックに断られてもう本当に立ち上がれないレベルで辛くなってしまい、もうこれ以上断られたら自死しかねないと、4つ目はママ友に教えてもらった「絶対投薬してくださる先生」に伺いました。 いやいや、これ、全国のみんなは大丈夫なの??? ここ曲がりなりにも東京都だよ、地方ならどうなるの??? 「まだ早い」「嫌い」なんて言われたら、普通の人なら病院なんか二度と行きたくなくなるよね???? という思いから、更年期啓もうの「アフタヌーンエイジプロジェクト」を始めました。ゴールの1つとして「更年期障害のカウンセリングに保険点数をつけてください」と主張しています。更年期障害が塩対応される理由のひとつは「丁寧に訴えを聞いていては医師が仕事にならない」なので、婦人科特定疾患治療管理料を課すことができれば国庫以外は三方よしだと思うのです。問題は国庫ですので、私たちは80歳まで元気でお金を稼いで国を豊かにしないとなりません。 話がいろいろ飛んでごめんなさいね、でもこんな経緯でHRTが奏功してみたら、10代から延々続いていた不眠や抑うつ感が一気にすっきりしました。私は生まれつきの抑うつなんだろうと思っていたのですが、実は女性ホルモン由来のものだったようで、要するに35年もの間365日ずっとPMSだったのですね。 その証左に、いま小学校5年生の娘が入れ替わりで初潮を迎えていますが、体に脂肪がつきはじめたなと思ったら急激に不登校になりました。先輩ママいわく「経験上、男女とも不登校とホルモンの変化はかなり密接に関連してるよ」とのこと、とにかく女性にとってホルモンというのは本当に人生の一大事なのだという現在進行形の見本が私と娘です。