【MLB】ホワイトソックスがウィルソンと1年契約 先発・救援をこなせる便利屋右腕 年俸は105万ドル
今季121敗を喫したホワイトソックスが投手陣の補強に動いた。日本時間12月19日、ホワイトソックスは右腕ブライス・ウィルソンと1年105万ドルの契約を結んだことを発表。ウィルソンは11月上旬にブリュワーズのロースター40人枠から外されてFAとなっていた。近年はリリーバーとしての登板が多くなっているが、先発もこなせる投手であり、今季9試合以上に先発した投手が3人しかチームに残っていないホワイトソックスにおいて、開幕ローテーション争いに加わることになりそうだ。 2024年オフシーズンの移籍情報まとめ まもなく27歳の誕生日を迎えるウィルソンは2018年にブレーブスでメジャーデビュー。2021年7月のトレードでパイレーツへ移籍し、2022年オフにパイレーツから戦力外となり、金銭トレードでブリュワーズに加入した。移籍1年目の2023年はメジャー昇格後はじめてリリーフに専念し、自己最多の53試合に登板して6勝0敗3セーブ、5ホールド、防御率2.58の好成績をマーク。今季は34試合(うち9先発)に登板してキャリアで2番目に多い104回2/3を投げたが、5勝4敗、防御率4.04とやや成績を落とした。 ホワイトソックスは今季、ギャレット・クローシェ(32試合)、クリス・フレクセン(30試合)、ジョナサン・キャノン(21試合)、エリック・フェディ(21試合)、デービス・マーティン(10試合)、マイケル・ソロカ(9試合)、ドリュー・ソープ(9試合)の7人が9試合以上に先発。しかし、クローシェとフェディはすでにトレードされており、フレクセンとソロカはFAとなったため、7人中3人しかチームに残っていない。現時点では実績不足の若手を並べてローテーションを組まざるを得ず、ウィルソンも有力な先発候補の1人となるだろう。 なお、ウィルソンはブレーブス時代の2020年とブリュワーズ時代の2023年にポストシーズンを経験。2020年のナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦では6回1安打1失点という素晴らしいピッチングを見せ、ドジャースのエース左腕クレイトン・カーショウに投げ勝っている。