さいねい龍二&長妻怜央、デカレッド教育は“放牧”スタイル!? さらに20年後の『デカレンジャー』構想も飛び出す
――最初は先輩たちと壁のあった塁でしたが、捜査を共にするうちに絆が深まっていきました。最後の方で、すっかり地球署になじんだ塁を観ることができたのもよかったです。 さいねい:クランクインした当初から、撮影カメラの回っていないところではずっとあんなノリで、すごく楽しい空気がありました。 長妻:特にバンさんと塁の“先輩・後輩”ネタという感じで、龍さんと僕がコントみたいなかけあいをやって、面白かったですよね。つい、やっちゃうんです(笑) ――劇中ではバンが「あと20年メインでやってやるぜ! 還暦になっても~」と言いますが、ほんとうに20年後のデカレンジャーというのも可能性あるかもしれませんね。藤田まことさんや内藤剛志さんのように、刑事ドラマでは熟年世代の主人公がたくさん活躍していますし。 長妻:いいですね~。20年後の塁は、バンさんのようなベテランだけど現役の刑事になっていたいです。 さいねい:20年後だったら怜央は40代だし、ぜんぜん大丈夫だね。 長妻:バンさんと再会して、今のチームがうまくいかなくてグチる、みたいなシチュエーションはどうですか。「あのときのデカレンジャー、どこに行ったんですかね。全然うまくいかないんですよ……」とか。 さいねい:「あのときの先輩の気持ちが、今になってわかりますよ~」なんてね(笑) 長妻:先輩と2人、屋台でおでん食べて日本酒飲みながら(笑) さいねい:渋い『デカレンジャー』になりそう! ――最後に、デカレンジャーファンに向け『特捜戦隊デカレンジャー20th ファイヤーボール・ブースター』の見どころをお願いします。 さいねい:20年の時を経て、中間管理職になったバンの葛藤を、同じ世代の大人の方が共感してくれたら嬉しいですね。俺もまだまだ頑張るぞ! と元気になってほしいと思います。 長妻:地球署に来てからずっと心を閉ざしている塁が、とある衝撃的な出来事がきっかけとなってデカレンジャーのみなさんに心を開くところ、そこにぜひ注目してください。あれだけのことが起きないと、人の性格というのは変わらないんじゃないかなと思ったりして。「これから先、自分の人生でそんな経験をどれだけ重ねられるかな」って、作品を観ながらしみじみ思ってしまいました。 さいねい:あとは今回、(吉田)友一(デカブレイク/姶良鉄幹役)が高知ロケ実現にあたって、すごく苦労しているのを知っているので、ぜひたくさんの人たちに高知県の名所や名物を楽しんでもらいたいです。 長妻:そうですね! 僕は今回、高知ロケに行けなかったのですが、別な仕事(『地名しりとり 旅人ながつの挑戦』)で以前訪れたことがありました。だから画面に出てくる場所も知っているところが多かったです。「桂浜、知ってる知ってる!」って(笑)。吉田さんの喜ぶ顔が見たいので、みなさん映画館に足を運んでください! ■さいねい龍二 1981年10月8日生まれ。広島県出身。俳優、タレント。2001年に芸能界入り。テレビドラマ『ごくせん』(02年)などに出演後、『特捜戦隊デカレンジャー』デカレッド/バン役でレギュラー出演し、知名度を高める。2015年には活動拠点を広島に移し、各種バラエティ番組で活躍を続ける。 ■長妻怜央 1998年6月5日生まれ。茨城県出身。6人組アーティスト・7ORDERのメンバーとして活動する傍ら、俳優としても活躍。テレビドラマ『その結婚、正気ですか?』(23年)、『Sugar Sugar Honey』(24年)で主演。最新出演作は『シークレット同盟』(24年)。 ■ 秋田英夫 あきたひでお 主に特撮ヒーロー作品や怪獣映画を扱う雑誌・書籍でインタビュー取材・解説記事などを執筆。これまでの仕事は『宇宙刑事大全』『大人のウルトラマンシリーズ大図鑑』『ゴジラの常識』『仮面ライダー昭和最強伝説』『日本特撮技術大全』『東映スーパー戦隊大全』『上原正三シナリオ選集』『DVDバトルフィーバーJ(解説書)』ほか多数。
秋田英夫