「北朝鮮兵はロシアの空挺旅団や海兵隊に配属」 韓国情報機関が報告
韓国の情報機関・国家情報院(国情院)は20日、ロシアに派遣された北朝鮮兵がロシアの空挺(くうてい)旅団や海兵隊に配属され、一部は戦闘に参加した、と国会に報告した。出席した議員が明らかにした。 【写真】平壌で2024年6月19日、ロシアのプーチン大統領(左)と握手する北朝鮮の金正恩総書記。スプートニク提供=ロイター 国情院の報告によると、ロシアに送られた約1万1千人の北朝鮮兵は適応訓練を終えた後、10月下旬ごろにロシア南西部クルスク州に移動。戦術訓練やドローンへの対応訓練を受けているという。 国情院は戦闘で死傷者が出ているとみているが、被害規模については情報を「把握中」だとしている。また、北朝鮮がロシアに自走砲や多連装ロケット砲を追加で輸出したことも確認したという。 一方、今月4日のプーチン大統領と北朝鮮の崔善姫(チェソンヒ)外相の会談について、国情院は「単なる儀典用ではなく重要で敏感な話があったはずだ」とし、金正恩(キムジョンウン)総書記の訪ロの可能性もあると指摘した。崔氏は10月28日~11月6日の旅程でロシアを訪問しており、ロシア側が当初難色を示していたプーチン氏との会談を、滞在を延長して実現させたとも分析した。(ソウル=太田成美)
朝日新聞社